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  1. 枚方市議会 2022-09-02
    令和4年全員協議会(9/2) 本文 開催日: 2022-09-02


    取得元: 枚方市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-23
    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2022-09-02 令和4年全員協議会(9/2) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 全文表示 選択表示 発言者の表示切り替え 全 259 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1   ◯木村亮太議長 選択 2   ◯木村亮太議長 選択 3   ◯木村亮太議長 選択 4   ◯伏見 隆市長 選択 5   ◯木村亮太議長 選択 6   ◯木村亮太議長 選択 7   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 8   ◯木村亮太議長 選択 9   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 10   ◯木村亮太議長 選択 11   ◯木村亮太議長 選択 12   ◯前田富枝議員 選択 13   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 14   ◯前田富枝議員 選択 15   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 16   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 17   ◯前田富枝議員 選択 18   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 19   ◯前田富枝議員 選択 20   ◯木村亮太議長 選択 21   ◯木村亮太議長 選択 22   ◯小池晶子議員 選択 23   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 24   ◯小池晶子議員 選択 25   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 26   ◯小池晶子議員 選択 27   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 28   ◯小池晶子議員 選択 29   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 30   ◯小池晶子議員 選択 31   ◯木村亮太議長 選択 32   ◯木村亮太議長 選択 33   ◯藤田幸久議員 選択 34   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 35   ◯藤田幸久議員 選択 36   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 37   ◯藤田幸久議員 選択 38   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 39   ◯藤田幸久議員 選択 40   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 41   ◯藤田幸久議員 選択 42   ◯木村亮太議長 選択 43   ◯木村亮太議長 選択 44   ◯木村亮太議長 選択 45   ◯木村亮太議長 選択 46   ◯一原明美議員 選択 47   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 48   ◯一原明美議員 選択 49   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 50   ◯一原明美議員 選択 51   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 52   ◯一原明美議員 選択 53   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 54   ◯一原明美議員 選択 55   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 56   ◯一原明美議員 選択 57   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 58   ◯一原明美議員 選択 59   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 60   ◯一原明美議員 選択 61   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 62   ◯一原明美議員 選択 63   ◯木村亮太議長 選択 64   ◯木村亮太議長 選択 65   ◯野口光男議員 選択 66   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 67   ◯野口光男議員 選択 68   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 69   ◯野口光男議員 選択 70   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 71   ◯野口光男議員 選択 72   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 73   ◯野口光男議員 選択 74   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 75   ◯野口光男議員 選択 76   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 77   ◯野口光男議員 選択 78   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 79   ◯野口光男議員 選択 80   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 81   ◯野口光男議員 選択 82   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 83   ◯野口光男議員 選択 84   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 85   ◯野口光男議員 選択 86   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 87   ◯野口光男議員 選択 88   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 89   ◯野口光男議員 選択 90   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 91   ◯野口光男議員 選択 92   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 93   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 94   ◯野口光男議員 選択 95   ◯木村亮太議長 選択 96   ◯木村亮太議長 選択 97   ◯木村亮太議長 選択 98   ◯木村亮太議長 選択 99   ◯八尾善之議員 選択 100   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 101   ◯八尾善之議員 選択 102   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 103   ◯八尾善之議員 選択 104   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 105   ◯八尾善之議員 選択 106   ◯田村孝文土木部長 選択 107   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 108   ◯八尾善之議員 選択 109   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 110   ◯八尾善之議員 選択 111   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 112   ◯八尾善之議員 選択 113   ◯伏見 隆市長 選択 114   ◯八尾善之議員 選択 115   ◯伏見 隆市長 選択 116   ◯八尾善之議員 選択 117   ◯木村亮太議長 選択 118   ◯木村亮太議長 選択 119   ◯木村亮太議長 選択 120   ◯木村亮太議長 選択 121   ◯田口敬規議員 選択 122   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 123   ◯田口敬規議員 選択 124   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 125   ◯田口敬規議員 選択 126   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 127   ◯田口敬規議員 選択 128   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 129   ◯田口敬規議員 選択 130   ◯木村亮太議長 選択 131   ◯木村亮太議長 選択 132   ◯広瀬ひとみ議員 選択 133   ◯林 訓之健康福祉部長 選択 134   ◯広瀬ひとみ議員 選択 135   ◯林 訓之健康福祉部長 選択 136   ◯広瀬ひとみ議員 選択 137   ◯林 訓之健康福祉部長 選択 138   ◯広瀬ひとみ議員 選択 139   ◯長沢秀光副市長 選択 140   ◯広瀬ひとみ議員 選択 141   ◯長沢秀光副市長 選択 142   ◯広瀬ひとみ議員 選択 143   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 144   ◯広瀬ひとみ議員 選択 145   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 146   ◯広瀬ひとみ議員 選択 147   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 148   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 149   ◯広瀬ひとみ議員 選択 150   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 151   ◯広瀬ひとみ議員 選択 152   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 153   ◯広瀬ひとみ議員 選択 154   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 155   ◯広瀬ひとみ議員 選択 156   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 157   ◯広瀬ひとみ議員 選択 158   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 159   ◯広瀬ひとみ議員 選択 160   ◯伏見 隆市長 選択 161   ◯広瀬ひとみ議員 選択 162   ◯伏見 隆市長 選択 163   ◯広瀬ひとみ議員 選択 164   ◯木村亮太議長 選択 165   ◯木村亮太議長 選択 166   ◯奥野美佳議員 選択 167   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 168   ◯奥野美佳議員 選択 169   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 170   ◯奥野美佳議員 選択 171   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 172   ◯奥野美佳議員 選択 173   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 174   ◯奥野美佳議員 選択 175   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 176   ◯奥野美佳議員 選択 177   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 178   ◯奥野美佳議員 選択 179   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 180   ◯奥野美佳議員 選択 181   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 182   ◯奥野美佳議員 選択 183   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 184   ◯奥野美佳議員 選択 185   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 186   ◯奥野美佳議員 選択 187   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 188   ◯奥野美佳議員 選択 189   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 190   ◯奥野美佳議員 選択 191   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 192   ◯奥野美佳議員 選択 193   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 194   ◯奥野美佳議員 選択 195   ◯木村亮太議長 選択 196   ◯木村亮太議長 選択 197   ◯木村亮太議長 選択 198   ◯木村亮太議長 選択 199   ◯番匠映仁議員 選択 200   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 201   ◯番匠映仁議員 選択 202   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 203   ◯番匠映仁議員 選択 204   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 205   ◯番匠映仁議員 選択 206   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 207   ◯番匠映仁議員 選択 208   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 209   ◯番匠映仁議員 選択 210   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 211   ◯番匠映仁議員 選択 212   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 213   ◯番匠映仁議員 選択 214   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 215   ◯番匠映仁議員 選択 216   ◯伏見 隆市長 選択 217   ◯番匠映仁議員 選択 218   ◯木村亮太議長 選択 219   ◯木村亮太議長 選択 220   ◯堤 幸子議員 選択 221   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 222   ◯堤 幸子議員 選択 223   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 224   ◯堤 幸子議員 選択 225   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 226   ◯堤 幸子議員 選択 227   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 228   ◯堤 幸子議員 選択 229   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 230   ◯堤 幸子議員 選択 231   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 232   ◯堤 幸子議員 選択 233   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 234   ◯堤 幸子議員 選択 235   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 236   ◯堤 幸子議員 選択 237   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 238   ◯堤 幸子議員 選択 239   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 240   ◯堤 幸子議員 選択 241   ◯伏見 隆市長 選択 242   ◯堤 幸子議員 選択 243   ◯木村亮太議長 選択 244   ◯木村亮太議長 選択 245   ◯門川紘幸議員 選択 246   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 247   ◯門川紘幸議員 選択 248   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 249   ◯門川紘幸議員 選択 250   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 251   ◯門川紘幸議員 選択 252   ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 選択 253   ◯門川紘幸議員 選択 254   ◯林 訓之健康福祉部長 選択 255   ◯門川紘幸議員 選択 256   ◯田中哲夫総合政策部長 選択 257   ◯門川紘幸議員 選択 258   ◯木村亮太議長 選択 259   ◯木村亮太議長 ↑ ページの先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1     (午前10時 開議) ◯木村亮太議長 ただいまから全員協議会を開き、理事者から要請のありました枚方市駅周辺再整備の具体化についての協議を行います。 2 ◯木村亮太議長 なお、本協議会では、理事者の皆様にも御協力をいただき、ペーパーレス会議システムによる会議運営に取り組んでおります。  会議を進めるに当たり、傍聴者の方は、引き続き紙資料を御覧いただく状況にございますので、資料説明の際などには、御留意をお願いします。  なお、タブレット端末等の外部ネットワークへの接続につきましては、会議運営上、必要な限りにおきまして許可することとしますので申し添えます。 3 ◯木村亮太議長 最初に、市長から挨拶したい旨の申出がありますので、これをお受けします。伏見市長。 4 ◯伏見 隆市長 本日は、9月定例月議会前のお忙しいところ、全員協議会を開催していただきまして、誠にありがとうございます。  さて、枚方市駅周辺再整備については、先行している3)街区のまちづくりをしっかりと進めるとともに、連鎖型のまちづくりとして、次の4)・5)街区のまちづくりを本市が中心となって実施していく必要があります。このたび、議会をはじめ、市民、事業者などからの御意見を踏まえ、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)をまとめました。  そこで、本日の全員協議会では、今後の進め方や3)街区での床取得などを含めて、その内容をお伝えいたします。あわせて、関連する財政シミュレーションについても御報告させていただき、議員の皆様からの御意見もお伺いしながら議論を深め、取組を進めてまいりたいと考えております。  詳細につきましては、この後、担当部長から説明させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げ、開会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。 5 ◯木村亮太議長 これから協議に入ります。  枚方市駅周辺再整備の具体化についてを議題とします。 6 ◯木村亮太議長 理事者から順次説明を求めます。まず、富田市駅周辺まち活性化部長。 7 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備の具体化についてのうち、市駅周辺まち活性化部に関わる内容につきまして、御説明申し上げます。  案件資料の表示をお願いいたします。  恐れ入りますが、2ページ、I 枚方市駅周辺再整備(3)、4)5)街区)における取り組み状況についてを御覧ください。  初めに、1.政策等の背景・目的及び効果でございます。  枚方市駅周辺再整備につきましては、令和3年3月に策定いたしました枚方市駅周辺再整備基本計画に基づき、各街区のまちづくりの取組を進めており、今般、4)・5)街区のまちづくりの検討状況をはじめ、3)街区での枚方市駅前行政サービスの再編及びエリアマネジメントに関する取組について、御報告するものでございます。  次に、2.内容の(1)4)5)街区のまちづくりの検討状況でございます。  4)・5)街区のまちづくりにつきましては、現在、実現性や魅力をさらに高めるために実施いたしましたワークショップをはじめ、サウンディング型市場調査等の結果を基に、議会の御意見をお聴きしながら取組を進めており、今般、そうした御意見等を踏まえ、4)街区の区域の拡大や総概算事業費などを見直しました、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)や新庁舎整備基本計画策定の考え方(案)並びに、これらに係る今後の主な予定などをお示しするものでございます。
     また、さきの6月定例月議会におきまして、いただきました主な御意見と現時点における市の考え(案)をまちづくりなどの項目ごとに3ページにかけて整理をさせていただいております。  なお、詳細につきましては、参考資料1に整理しておりますので、御参照いただきますようお願い申し上げます。  次に、2ページ進めていただきまして、4ページを御覧いただきたいと思います。  現時点における本市の考え方をそれぞれの資料に分けて、お示ししております。  次に、5ページを御覧ください。別紙1、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)でございます。  次の6ページを御覧ください。  4)5)街区でめざすまちの姿(案)といたしましては、ニッペパーク岡東中央や市庁舎等の市有財産を有効活用して機能をさらに高めることで、みどりの大空間や、幅広い世代が集い、つながり、様々なイノベーションを創出し、周辺の街区や地域と連携しながら、多くの魅力に彩られた都市機能を集積、進化させることにより、多くの人がわくわくし、Well-beingが高まるまちづくりを目指してまいります。  また、その具体化に向けた主な視点と取組といたしましては、1.全国に誇れる魅力あるまちづくりなどをお示ししております。なお、これらの補足説明といたしまして、参考資料2、4)5)街区でめざすまちの姿(案)の内容を添付しております。  次に、8ページを御覧ください。そうした考えを基に、目指すまちの姿のイメージ図といたしまして表現したものでございます。  みどりの大空間と調和した新たなまちの魅力創出を目指してまいります。そのためには、まず、現行のニッペパーク岡東中央を5)街区方面に拡充し、まちのランドマークとなるみどりの大空間を創出するとともに、にぎわい広場、芝生広場、憩いと安らぎの広場などの活用を考えております。  上段の4)街区の民間活力導入エリアでは、まちの魅力を高める複合施設として、公園広場と連携しながら、参加、体験等を通して多くの交流やにぎわいを創出する施設のほか、多様な働き方が可能となるシェアオフィスやインキュベーション施設などを誘導していく考えでございます。  5)街区では、新しい市役所本庁舎として、利便性や防災性を高め、駐車場などと一体化した安全、安心の拠点を形成してまいります。  今回お示ししておりますイメージ図は、現行の再整備基本計画から4)街区の区域拡大や道路線形を変更しており、その検討内容につきましては、参考資料3、4)5)街区の土地利用による比較(案)に整理しておりますので、御参照いただきますようお願い申し上げます。  次に、9ページを御覧ください。現時点で想定しています今後の主なスケジュール(案)でございます。  まず、3)街区では、第3工区の複合施設が令和6年度前期のオープンを目指し取組を進めており、その後、大阪府北河内府民センターが移転することとなります。そうした連鎖型まちづくりを止めることなく進めていくためには、4)・5)街区のまちづくりを具体化していく必要があり、今年度には土地区画整理事業に必要な手続に着手することで、令和7年度からの建物の解体、整地や新たな道路整備など、円滑に事業を推進し、令和18年度の事業終了を目指してまいります。また、新庁舎整備につきましても、まちづくりの進捗に合わせて、駐車場、国施設などと本庁舎に分けて2段階での整備を予定しております。  次に、10ページ、別紙2を御覧ください。新庁舎整備基本計画策定の考え方(案)でございます。  枚方市新庁舎整備基本構想では、新庁舎の想定規模を約2万5,000平米以下に縮減するとしていますが、本資料は次のステップである同基本計画を策定するための考え方として整備したものでございます。  今回、市民が市役所に行かなくても手続を行うことができる環境整備など、その実現に向け、さらなる市民サービスの向上や規模縮減を図るための5つの考え方をお示ししております。今後、関係部署と連携しながら検討を進め、新庁舎整備基本計画に反映する考えでございます。  次に、11ページを御覧ください。案件資料に戻らせていただきます。  今後の主な予定でございます。  4)・5)街区のまちづくりを進めるために必要となる様々な取組として、環境影響評価や4)街区の区域拡大などに伴う再整備基本計画の改定など、令和6年度までの主な予定をお示ししております。  次に、12ページを御覧ください。  再整備基本計画策定時点から、資材高騰や4)街区の区域拡大などを踏まえた総概算事業費及び市負担額、財源の更新をしております。  2)街区から5)街区までの全体の市負担額は約369億円となります。その主な経費といたしましては、道路や駅前広場整備に係る負担金やまちづくりに係る補助金、新庁舎整備に係る経費などでございます。その財源といたしまして、基金や起債、一般財源のほか、土地売却益などによる市有財産有効活用を見込んでおります。  また、下段に参考といたしまして、3)・4)・5)街区の再整備による経済波及効果を、さらに、参考資料5にその詳細をお示ししておりますので、御参照いただきますようお願い申し上げます。  次に、13ページを御覧ください。  (2)枚方市駅前行政サービスの再編に係る取り組み状況と今後の予定についてでございます。  今般、本再編に伴い、本市が取得を予定しております3)街区における建物の5階・6階部分の内装実施設計が本年6月末に完了いたしましたので、その概要や本再編に係る事業費等の考え方(案)、今後の主な予定について、お示しするものでございます。  まず、本再編に係る3)街区における取得物件の概要につきましては、表中のとおりでございます。  なお、市民サービスの提供に際しては、現在、市駅高架下で利用しております約490平米が加わることになります。  次に、14ページを御覧ください。別紙3でございます。  こちらは、5階の平面図でございます。庁舎分室としての新たな窓口機能に加え、生涯学習交流センターや図書館機能を配置し、屋上広場と連携したサービス提供を行ってまいります。  次に、15ページを御覧ください。6階の平面図でございます。  6階では、消費生活センターや男女共生フロア・ウィル、子ども、子育て、健康福祉などの相談機能を配置し、相互連携を強化してまいります。  なお、各平面図にお示ししております机やロッカーなどの什器につきましては、現時点のイメージでございます。  次に、16ページを御覧ください。こちらは、5階の生涯学習交流センターの入り口にあります交流ロビーから、受付や図書館を見たイメージパースでございます。  次に、17ページを御覧ください。こちらは、6階の玄関ロビーから見たイメージパースでございます。  次に、18ページを御覧ください。こちらは、建物の外観パースでございます。  次に、19ページを御覧ください。本再編に係る事業費と新たな支出につきましては、現時点の内容を更新版として、お示ししております。  主な変更箇所につきましては、まず、左側の1.事業費として、完了しました内装設計費のほか、その他準備経費を更新し、支出合計としては約4億円が増加する見込みでございます。  一方で、右側にお示ししています収入欄の国交付金を従前より約4億円の増額を見込んでおり、本再編全体の新たな支出金額といたしましては、従前からの変更はございません。  次に、20ページを御覧ください。案件資料となります。  本再編に係る今後の主な予定といたしましては、令和6年度前期の供用開始を目指してまいります。  次に、21ページを御覧ください。(3)エリアマネジメントの取り組みについてでございます。  持続できるまちづくりに向けて、エリアマネジメントを実施していくため、段階的にまちづくりの社会実験を充実させ、地域が主体的にまちづくりに取り組む機運の醸成に努めております。  下段に、本市の取り組みについて、令和3年度以降の実施内容などを今後の予定を含めてお示ししております。今年度は、昨年度の成果と課題を踏まえ、引き続きUR都市機構や枚方HUB協議会と連携を図りながら、魅力ある公共空間づくりに向けて社会実験を実施し、地域主体の取組につなげられるよう取り組んでまいります。  次に、22ページを御覧ください。枚方HUB協議会の取り組みについて、経過と今後の予定を取りまとめております。  次に、23ページを御覧ください。最後に3.総合計画等における根拠・位置付け及び4.事業費・財源及びコストにつきましては、記載のとおりでございます。  以上、I 枚方市駅周辺再整備(3)、4)5)街区)における取り組み状況についての御説明とさせていただきます。 8 ◯木村亮太議長 次に、田中総合政策部長。 9 ◯田中哲夫総合政策部長 続きまして、総合政策部より、枚方市駅周辺再整備事業の財政シミュレーションについて、御説明申し上げます。  案件資料の25ページをお願いいたします。  1.政策等の背景・目的及び効果でございますが、現状における検討状況を踏まえまして、枚方市駅周辺再整備事業について、長期財政の見通しを基に長期的な視点における財政面からの実現性を明らかにするものでございます。  2.内容につきましては、財政シミュレーションについて、別紙4により御説明いたします。次のページをお願いいたします。  まず、資料の上段に今回の財政シミュレーションを行うに当たっての前提条件を記載しております。  1点目としましては、本年2月に作成しました長期財政の見通しをベースに、令和3年度決算及び令和4年度6月補正予算までを反映しております。  2点目としましては、工事費の高騰や4)・5)街区の区域拡大など、先ほど市駅周辺まち活性化部より説明のありました内容を反映しております。  次に、(1)収支見通しとしましては、まず資料の中段にございます実質収支について、期間の後半部分となりますが、2月の見通しでは13億円から15億円程度の黒字を見込んでおりましたが、今回の見通しでは15億円から16億円で推移する見込みとなっております。  なお、財政シミュレーションに当たりましては、財政面での確実性を期す観点から、本事業による波及効果は反映せずに試算を行っておりますが、参考といたしまして、括弧書きの部分となりますが、本事業による市税への増収効果を見込んだ場合の収支見通しにつきましても掲載しております。20年間で40億円の増収効果を見込んでおり、実質収支については、期間の後半で17億円から19億円で推移する見込みとなっております。  次に、財政調整基金などの基金残高の推移につきましては記載のとおりとなりますが、財政調整基金については、右端の令和15年度では、本年2月時点で69億円の残高を見込んでおりましたが、今回の見通しでは79億円を見込んでおります。地方債残高につきましては、令和7年度にピークを迎え、2月時点と同水準の1,244億円を見込んでおります。  次に、資料の下段、(2)財政指標についてでございますが、財政の健全性の見える化の観点から、(1)の収支見通しを基に各比率の算定を行っております。  健全化判断比率であります1点目の実質公債費比率と、2点目の将来負担比率については、欄外に国より早期の健全化が求められる基準を掲載しております。両比率とも、今回の試算では徐々に高まってまいりますが、適正な水準を維持できると見込んでおります。  3点目の財政の弾力性を示す経常収支比率につきましては、本シミュレーションでは市税については減少傾向が続き、社会保障費であります扶助費については増加傾向が続く前提で試算を行っているため、当該比率は上昇傾向となり、令和15年度では98.6%を見込んでおります。  4点目の地方債残高比率については、欄外に記載していますとおり、200%を超えると財政運営が難しくなるとされており、地方債残高のピークであります令和7年度では159%を見込んでおります。  次のページをお願いいたします。  (3)外部有識者による評価といたしまして、本シミュレーションに対する第三者的な客観的視点による検証の観点から、追手門学院大学、細井教授からいただきました評価コメントを掲載しておりまして、本シミュレーションに対する総合評価と今後の注視すべきポイントについて、それぞれ御意見をいただいております。  (4)その他といたしまして、9月定例月議会で基金条例の一部改正案の提出を予定しており、新庁舎及び総合文化施設整備事業基金について、総合文化施設の整備が令和3年度に完了したため、本基金を市駅周辺再整備全般に活用できる基金へ改正し、本事業の推進を図るものでございます。  本案件の説明は、以上でございます。よろしくお願いいたします。 10 ◯木村亮太議長 これから本件に対する御質問をお受けします。  質問は全て自席で行うこととし、理事者の答弁も全て自席で行っていただくようお願いします。  また、質問形式は一問一答方式とし、その質問時間については1議員当たり答弁時間を含め30分とします。 11 ◯木村亮太議長 ただいまから、順次質問を許可します。  まず、前田富枝議員の質問を許可します。前田議員。 12 ◯前田富枝議員 今回示されました枚方市駅周辺再整備の具体化につきまして、自由民主党枚方創政会を代表いたしまして質問をさせていただきます。  まず、今回の全員協議会では、いろいろ記載はされているのですけれども、ほとんどの狙い、ポイントは、庁舎の位置条例を上程するのが目的なのかなと思っています。しかし、なぜ今なのか、これまでから位置を決めないと企業参入に支障が出るからと聞いてきました。もし、そうであるならば全くおかしい話です。市駅周辺再整備が市民のための事業なのか、企業の言い分をそのまま受けたやり方なのか、どっちなのですかということだと思うのです。  本来、市民が望む枚方市駅前は何なのか、市駅だけでなく、市全体はどうしていくのかというのが重要なことであって、企業が参入しやすくするためという理由では、理解できないことを冒頭申し上げておきます。  さて、これまで何度も、このように全員協議会が開催されています。そのたびに議会から懸念事項について尋ねても、いつもその理由が後づけばかりとなっています。  令和3年3月には、枚方市駅周辺再整備基本計画を策定され、その中で4)・5)街区の土地利用のイメージが示されました。この時点では、市として最善の案であると説明をされていましたけれども、その後のサウンディングでは、アリーナという提案に飛びつきました。そして、その建設については、民間ができないので公設でやりますというような考えの下、6月議会で答弁されました。  これまでの流れの中でもそうなのですけれども、何をどう議論したら、今回示された土地利用や誘導するコンテンツになるのか、本当に枚方市駅前を全国に誇れる魅力あるまちづくりにしようと思っているのか、疑問でなりません。  これは、市長の考えが完全に迷走しているからではないのでしょうか。こんな進め方が市の目指すまちづくりと本当に言えるのでしょうか。こんなに迷走していたら、市が本当に目指したいまちの姿が全くイメージできないと思うのですよね。今回イメージ図も示されましたけれども、また変わるのと違うかなと、全く信用することはできません。  そこで、市は、本当にどのようなまちを目指し、どのように進めていきたいと考えておられるのか、お聞きします。 13 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)・5)街区のまちづくりにつきましては、枚方市駅周辺再整備基本計画にお示ししています、連続した魅力ある空間の形成や、ニッペパーク岡東中央や広場などと一体的なにぎわいや地域活力の創出に寄与する機能の誘導などの実現に向け、検討を進めてまいりました。  今般、4)・5)街区のまちづくりの実現性を高め、さらに魅力的なまちとするため、市民意見聴取やサウンディング型市場調査、UR都市機構との意見交換に加え、議会の御意見を踏まえるとともに、昨今の物価上昇なども踏まえた財政シミュレーションを行い、事業の実現性を検討した上で、土地利用イメージ図を含む、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)を作成したものでございます。  この考え方(案)では、まち全体のにぎわいの創出や回遊性の向上、まちの特徴となる、みどりの景観軸の形成など、再整備基本計画に示す、まちづくりの考え方に沿った、より魅力的なまちづくりを進めるため、4)街区の区域拡大などを行うことと考えております。  今後は、財政状況等を適宜確認しながら、同考え方(案)などに基づき、4)・5)街区のまちづくりに係る様々な取組を、権利者や関係機関などと連携して、段階的かつ着実に進めていく考えでございます。 14 ◯前田富枝議員 ありがとうございます。  今回、サウンディング型市場調査で提案のあったアリーナ建設のトーンが大幅に下がってしまいました。サウンディング型市場調査でアリーナが出てきたときは、アリーナなしでは考えられないみたいな雰囲気になっていたのではないかなと思っています。  その証拠に、6月議会では、公設のアリーナ建設に向けて企業版ふるさと納税を活用し進めていくと答弁しておきながら、今回の資料のイメージ図では、アリーナを消しておられる。あたかもアリーナ建設は諦めましたよと見せかけておきながら、資料の中では、アリーナ施設の必要性や実現性などについて検討していきますと記されています。このようなこそくな進め方が、本当に正しいと思っておられるのかなと思っています。もし、そのような小手先の進め方をしようとするのであれば、市民が誇れるまちづくりはできないと思うのです。  本当に、市民のためにアリーナが必要と考えているのであれば、正々堂々とアリーナについても発信すべきと考えますが、アリーナの検討状況はどうなっているのか、お聞きします。 15 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 アリーナにつきましては、サウンディング型市場調査によって、枚方市駅周辺という立地条件や枚方市に拠点を置くプロスポーツチームなどの地域資源などを踏まえ、広域的な集客によるにぎわいの創出や回遊性の向上、市民利用による健康増進、シビックプライドの醸成、また災害時の活用などの観点から、まちの魅力を高めるコンテンツとして4事業者より提案をいただいたものでございます。  このようなアリーナにつきましては、再整備基本計画に掲げられるまちづくりの方向性などにも合致していることから、回遊性の向上をはじめ、新たなにぎわいの創出や防災機能の強化など、まちの魅力をさらに高める施設であると認識しております。  一方で、その実現性など様々な課題解決が必要であることから、引き続き、新庁舎の規模や財源確保など様々な課題を含めて、関係部署と連携して検討を行うなど、より魅力的なまちの実現に向けて取り組む考えでございます。 16 ◯田中哲夫総合政策部長 アリーナの具体的な検討状況でございますが、現在、必要性や実現性、財源面なども含めまして検討を進めており、今年度予定しております枚方市スポーツ推進計画の中間評価に伴うアンケート調査の結果や、今後より早期に予算措置をさせていただきまして、アリーナの需要調査を行い、それらの結果などを基に整理を行ってまいります。 17 ◯前田富枝議員 どなたの強い思いかは知りませんけれども、結局アリーナを絶対諦めていませんということなのですよね。繰り返しになるのですけれども、数か月前の答弁を変えて、その裏では庁舎の移転条例が可決されたら、やっぱりアリーナは必要なのですと言い出してくるつもりなのかなと思っています。だから、取りあえずイメージ図からアリーナを消して、この場をやり過ごそうと考えておられると、そう思われても仕方がないのではないですかということです。  それに、今回の4)街区の民間活力導入エリアには、タワーマンションの建設を想定されているんでしょう。そうしたら、より魅力的なまちづくりが、市の考えるタワーマンションということなのでしょうか。市民が集える、にぎわいのある空間をつくろうとするのであれば、静かな居住空間とにぎわいのある空間を一つの空間にするのがええのですわとなるのでしょうか。ましてや、議会からはタワーマンションはあかんという声も上がっていたと思うのですけれども、それを全く聴くこともせず進めようとされています。  百歩譲って、総事業費の観点や最近の駅前居住の傾向など相互的に考えて、民間が駅前タワーマンションをやりたいというのは十分分かるのです。当たり前です。それが民間なのですから。  市は、本当にタワーマンションを建設することが目的のような土地利用を進めていかれるのか、結局のところ駅前をどうしたいかを本気で思っていないから、私たち議会も共感できるまちの姿にならないのではないのかなと思っています。  では、仮に、タワーマンションが建設されるとして、必要な浄水の供給量や下水道の容量などについて、所管部署の上下水道部とは共有し、検討されているのでしょうか。そのほかにも、無電柱化に係る費用など地下埋設のインフラ整備だけでも億単位はかかるのではないのかと思っています。  今回、枚方市駅周辺再整備に係る財政シミュレーションには、2)・4)・5)街区の物価上昇などを踏まえたということなのですけれども、これらの費用は見込んでおられるのか、お聞きします。 18 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)街区における民間活力導入エリアのコンテンツにつきましては、まちの魅力を高める施設や多様な住居施設の誘導などを示した再整備基本計画や4)5)街区のまちづくりの考え方(骨子案)を基に実施しましたサウンディング型市場調査において、まちの魅力を高めるコンテンツ及び多様な世代やニーズに対応した集合施設を含む複合施設などの提案をいただきました。
     議員お示しの枚方市駅周辺再整備に係る財政シミュレーションにおきましては、上水道や下水道、ガス及び無電柱化による電気、通信インフラ設備の整備について、他事例を参考として一定見込んでおりますが、今後、都市計画決定や土地区画整理事業の認可等に向け、複合施設のコンテンツや規模、公園、広場の活用方法などについて、具体的な検討を行う中で、必要な供給及び処理量の算出など関係部署との調整を進めながら、必要となる費用を精査していく必要がございます。その上で適宜、財政シミュレーションを行い、事業に取り組む考えでございます。 19 ◯前田富枝議員 一定見込んでいるということで、概算金額を今お聞きすることはしませんけれども、箱物ばっかりに気がいって、地下埋設物に本当に幾らかかるのか考えて、この財政シミュレーションを提示されたのか、疑問でなりません。今問われているのは、最悪を考えても大丈夫、そのときはしっかり立ち止まれますよということではないのかなと思っています。  令和3年度の決算を見ていても、単年度黒字、実質黒字が結果的に計上されていますけれども、個人市民税の落ち込みがある中、ゆるゆるな財政運営はとても危険ではないかなと思っています。だからこそ、大風呂敷を広げんと地道に市民生活優先にやるべきだと思います。  でも、一番許せないことは、タワーマンションやアリーナをはじめ、議会の意見をどう考えているのか、こんなめちゃくちゃな案を示されて、議会との信頼関係が保てると思われているというところが問題なのかなと思っています。  将来の不測の事象に備えて、財政基金をためるのはいいのですけれども、それを市駅に充てていくというのは大きな間違いです。そこまで使い込んでしまったら、市民生活の向上に向けての施策なんて全くできることはありません。今の市民生活を守る施策を優先せず、箱物の議論では市民生活が心も含めて向上するわけはありません。  市駅の議論はするべきです。ただし、市民生活優先の施策をこれでもか、これでもかと打ち出した上で箱物に手をつけるべきなのと違うのかなと思います。公共施設面積を少なくしていくって誰が言ってきたのですか。市駅さえやったら市民が幸せになるって、勘違いも甚だしいと思います。  本当に市民の幸福度って何なのかをしっかりと立ち止まって考えるべきです。今までの枚方市の行政というのは、愚直なまで真面目に考える自治体だったと思っています。確かに反応がゆっくりしているところもあったでしょう。でも、市民生活の向上には、しっかりと目を向けてこられました。いろいろな団体とも一生懸命、話合いを重ねてこられました。  例えば、火葬場や清掃工場とか行政が進めることに様々な意見が出るというのは当然のことです。でも、市民一人一人が置かれている状況って、それはもちろん違います。でも、それを十把一からげみたいな行政運営をしていたら、結局はみんなの信用なんて得られるものではありません。丁寧な行政運営、市民生活に目を向けた行政運営を行うことが、市民の幸福度につながります。  そこをもう一度振り返って考えていただきたいと申し上げ、私の質問を終わります。ありがとうございます。 20 ◯木村亮太議長 これにて、前田富枝議員の質問を終結します。 21 ◯木村亮太議長 次に、小池晶子議員の質問を許可します。小池議員。 22 ◯小池晶子議員 枚方市駅周辺再整備の具体化について、お伺いいたします。  まず初めに、4)・5)街区のまちづくりに関するスケジュールについて、改めて確認をしたいと思います。  枚方市駅周辺再整備において、枚方市総合文化芸術センターを皮切りに、3)街区での整備など、まちづくりが着々と進んでおり、駅の北側では、総合文化芸術センターによるにぎわいの創出や、既にイメージパースが公表されている3)街区の建物の建築が進められ、まちづくりに対する市民の関心度も高まってきていると感じます。これらの市民の関心やまちづくりに対する期待を裏切らないためにも、スケジュールの中で庁舎の位置条例が大きなポイントであると思います。  市として、新庁舎の位置条例を9月定例月議会において審議されようとしていますが、どのような考えの下に、このタイミングでの条例の改正が必要と考えられたのか、お伺いします。 23 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 人口減少や少子・高齢化、長期にわたる経済成長の停滞など、厳しい時代だからこそ将来のまちの姿を見据え、より魅力的なまちとすることができるよう、本市の未来を担うまちづくりの重要施策の一つであります枚方市駅周辺再整備を着実に推進し、市域全体のさらなる活性化につなげていくことが重要であると認識しております。  その具体化として、3)街区におきましては、市街地再開発事業が着実に進められ、令和6年度には5)街区にある大阪府北河内府民センターの移転が予定されており、これに引き続き、4)・5)街区の再整備に取り組み、連鎖型まちづくりを推進することが重要であると考えております。  今回お示ししました、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)に基づくまちづくりを進めるためには、土地利用の大きな要素となる新庁舎の位置など、本市の事業化に向けた方針を明確にし、地権者との勉強会や都市計画手続などを進める必要があることから、連鎖型まちづくりを止めないために9月定例月議会に庁舎の位置条例の改正案を提出する考えでございます。 24 ◯小池晶子議員 位置条例は、本来なら3)街区の工事が始まる前に、昨年には提出されるべき案件だったと思います。今後、連鎖型のまちづくりを止めないとありましたが、ぜひスピード感を持って進めていただきたいと思います。  既に動き始めている3)街区、そしてこれから進める4)・5)街区、さらには1)・2)街区のまちづくりと、この先も10年以上にわたり開発が続いていくわけですが、単にハード整備をすることが市駅周辺再整備の目的ではないと考えております。  人口減少が進み、少子・高齢化が進む中、10年先、20年先、さらには50年先の未来を見据えて、未来の枚方市、そして市民生活をどのように描いて、再整備を進めていくのかが大きなポイントとなります。4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)においては、市有財産を有効活用して機能をさらに高め、ソフト事業と合わせて、多くの人がわくわくし、Well-being(幸福度)が高まるまちとされておりますが、改めてどのようなまちづくりを進めていくのか、お聞きします。 25 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備基本計画において目指すまちの将来像を、「再発進 ひらかた 人が主役のゆとりと賑わいのまち」とし、サブテーマとして「全ての世代がさまざまなライフスタイルを実現し、交流できるまち」を掲げております。  さらには、5つのまちづくりの考え方をお示ししておりますが、具体の例といたしましては、職、学、住、楽、近接の多様なライフスタイルの実現や、居心地がよく滞在できる空間や歩いて楽しいウオーカブルなまちづくりの形成などとなります。  さらに、4)・5)街区の特徴を生かし、公園・広場機能の拡充や魅力のある施設の誘導、エリアマネジメントなど、分野別コンセプトを着実に実現していくことで、市民をはじめ、来街者など様々な人がわくわくし、幸福度が高まるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 26 ◯小池晶子議員 目指すまちの概念や考え方は、非常に大切なものと捉えております。今までにも意見させていただきましたが、市民の暮らしや生活というものをコンセプトにしっかりとしたグランドデザインの設定も必要と考えております。御答弁にあった思いをしっかりと市民に周知し共有するとともに、市民生活を向上させる理想のイメージに向けて、単なるハード整備に終わらせず、必要なソフト事業の展開など分野別に掲げておられる具体的なコンセプトを着実に実行していただきたいと思います。  次に、ウオーカブル機能の向上について、お聞きしたいと思います。  4)・5)街区の土地利用のイメージ図において、ウオーカブル機能の中心として、まちの魅力を高めるシンボリックなみどりの大空間の整備や、そのみどりの空間の魅力をさらに向上させる店舗やイベントなど、公民連携の取組により、歩きたくなる空間の形成を進めようとされております。  特急停車駅では、全国的にも珍しい駅前のみどりの大空間を中心として、その魅力を高める取組として、店舗の設置や民間事業者による様々な仕掛けが行われ、イメージするまちづくりが実現すれば、本当にすてきなまちが形成されると思います。未来の魅力的な枚方を全国にアピールできることになると思いますので、ぜひ実現に向けて取組を進めてほしいと思います。  そこで、回遊性の向上につきましては、6月定例月議会において、我が会派の岩本議員から各街区にランドマークを複数配置することを提案し、さらなる来街者の増加を図るためには、安全、快適で歩いて楽しい空間を形成するとともに、歩く目的となる魅力的なコンテンツなどの仕掛けづくりも必要との答弁をされました。にぎわいを駅周辺から、できるだけ周辺地域に広げる取組が必要になると思いますが、市として現時点で考えられることがあるのか、お聞きします。 27 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 ウオーカブル機能の中心として、まちの魅力を高めるシンボリックなみどりの大空間と民間活力導入エリアに導入する複合施設が連携することにより、市民や来訪者などが集い、交流することで生じる多様なにぎわいづくりを進めていく考えでございます。  このように創出したにぎわいを周辺地区にも広げ、市駅周辺全体の活性化につなげていくことができるように、川原町や天野川、宮之阪地区などへの回遊性を高めてまいります。  このうち川原町へは、みどりの大空間からの動線を民間活力導入エリアに設置し、人の流れを誘導するとともに、地区の皆様と連携してエリアマネジメントを実施しながら、市駅周辺再整備地区との一体的な活性化に取り組んでまいります。  さらに、3)街区へとつながる天野川につきましては、自然を感じながら楽しく歩くことができる環境を整えていく必要があると考えており、河川管理者であります大阪府の協力も得ながら、その具体化を目指してまいります。 28 ◯小池晶子議員 宮之阪駅前の歩道の整備などが進んでおりまして、周辺地区の回遊性向上に向けた下地づくりが進んでいるようにも思いますが、さらに地域の方たちとの連携を深め、まちづくりの促進、活性化を図るよう要望いたします。  次に、経済波及効果を推計しておられますが、算出の根拠や算出方法について、教えてください。 29 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 3)・4)・5)街区の再整備による経済波及効果につきましては、今回実施しましたサウンディング型市場調査の結果を踏まえて、飲食店や小売店、クリニック、デジタルシアター、アリーナ、能楽堂、インキュベーション施設などのコンテンツを想定した上で、京都祇園祭の経済効果などを推定された関西大学、宮本名誉教授に試算をしていただいております。  試算に当たりましては、まず、枚方市駅周辺再整備に係る基礎データとして、各コンテンツについて経済センサスデータや統計資料、類似施設へのヒアリング結果を用いて、従業員数や年間売上、賃貸価格などを算出します。  次に、その基礎データを基に、建設投資の事業費や店舗の年間消費支出などの直接効果額を算出し、その金額に対して大阪府産業連関表を用いて、大阪府内の経済波及効果額を算出いたします。  最後に、その額を大阪府全体と枚方市域との従業員数の割合に基づいて配分することにより、枚方市内の経済波及効果の金額を算出しております。 30 ◯小池晶子議員 今回算出されました経済波及効果については、4)街区のまちの魅力を高める複合施設エリアや、5)街区の魅力や庁舎機能を高めるエリアなどの具体的な計画が未定の中で算出されておりまして、全く実感の伴わない数字であると意見しておきます。  令和5年には3)街区のエリアが完成し、駅前再整備に対する市民の期待はますます高まるものと考えております。今回質問させていただいた点も含め、そのほかにも財政面の不安など多くの課題がありますので、今後、議会や市民に対し理解が得られますよう、しっかりと説明し、議論を重ねながら進めていただくよう要望し、終わらせていただきます。 31 ◯木村亮太議長 これにて、小池晶子議員の質問を終結します。 32 ◯木村亮太議長 次に、藤田幸久議員の質問を許可します。藤田議員。 33 ◯藤田幸久議員 本市は、先月1日で市制施行75周年を迎えました。施行当時の人口は約4万人でスタートし、現在は約40万人の中核市に発展しています。高度経済成長、また人口増加等に伴い、市役所機能も変化してきたと考えますが、現在新庁舎整備を進めるに当たり、間もなく新庁舎に関する位置条例を決定するに当たり、これまで市から説明がありませんでしたが、重要な事項であると考えますので、まず初めにお伺いいたします。  それは、75年間における本市の市役所庁舎の沿革であります。現在のこの市役所本館は、昭和35年に建設され、その後、別館も建設された経過がありますが、市制が施行された昭和22年には、市役所庁舎はどこにあったのでしょうか。そして、その後どのように移り変わってきたのでしょうか。75年間の庁舎整備の沿革について、お聞かせください。 34 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 現在の庁舎本館を整備いたしました昭和35年までは、枚方市史によりますと、現在のニッペパーク岡東中央の一部に建設された市制施行当時からの庁舎や複数の分館で執務を行っておりました。しかし、施設の老朽化や人口増加に伴う行政事務の煩雑化、職員増加に伴う事務室の狭隘化などから、市役所を訪れる市民に御不便をかける状況となりました。これらの課題に対応するため、昭和35年に現在の場所に新しい市役所本館を建設し、分散していた庁舎を集約いたしました。  その後も、高度経済成長による人口増加などによる行政事務量や職員の増加に対応するため、昭和44年には別館を新築し、昭和46年に庁舎別館3階・4階を増築、昭和49年には庁舎別館5階・6階を増築するとともに、昭和63年には庁舎分館を新築し、平成17年からは輝きプラザきららの一部を、平成26年からは第2分館を庁舎として活用しております。 35 ◯藤田幸久議員 先ほどの答弁で、昭和22年の市制施行当時から分散していた庁舎機能が、昭和35年の新庁舎整備に伴い、1つに集約されたとの説明がありました。  新庁舎の整備においては、多額の財源を費やすわけですから、庁舎機能は分散することなく、昭和35年に集約を実現した実績を踏まえ、庁舎機能が1つに集約された新庁舎を整備するべきであり、重要課題であると考えます。  市は、本庁舎の在り方について、どのように考えておられるのでしょうか、見解をお聞かせください。 36 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 議員御指摘のとおり、現在の庁舎機能につきましては、人口増加や地方分権の推進による事務量の増加等を背景に、拡大、分散してまいりました。  そのため、来庁された方が、目的によって複数の庁舎に行っていただく必要があるなど、行政サービスのみならず、事務効率の観点や公共施設マネジメントなどの観点からも、効果的、効率的な庁舎整備が求められていることから、市民ワークショップやアンケートに加え、専門的見地から御意見を聴取するため、枚方市新庁舎整備基本構想意見聴取会などの御意見を踏まえ、新庁舎整備の考え方や機能、規模などを取りまとめた、枚方市新庁舎整備基本構想を令和3年度に策定いたしました。  一方で、コロナ禍を背景にDXの推進に伴う急速な社会状況の変化や、事業費抑制の観点に加え、議会からの御意見などを踏まえながら、新庁舎規模のさらなる縮減や市民サービスの向上などに向けて、枚方市新庁舎整備基本計画策定の考え方(案)を取りまとめたものでございます。  新庁舎の整備に際しては、分散している庁舎機能をできる限り集約していくとともに、同基本構想や今回お示ししました同計画策定の考え方(案)を基に、今後予定しています3)街区の(仮称)市民窓口や北部リーフでの取組などを踏まえながら、DXの推進による行かなくてもよい庁舎の実現に向けて、将来のスマート自治体を見据えた執務スペースの精査や窓口業務のワンストップ化などを図り、よりコンパクトな新庁舎の実現を目指す考えでございます。 37 ◯藤田幸久議員 先ほど「分散している庁舎機能をできる限り集約していく」との答弁をいただきましたので、現時点での明確な回答は難しいと思いますが、可能な限り新庁舎に集約していただきますよう要望いたします。  多くの自治体においても、新庁舎を整備する際には、分散していた部署を本庁舎に集約しております。集約されずに旧態依然として取り残された部署が、改めて本庁舎に編入することは容易でないと考えます。  現在、本市において、多くの部署が分散している状態です。その中でも特に気になるのが、行政の中核を担う教育委員会が分散されている状態です。それが影響しているのでしょうか、重要案件などの連絡、報告においてずれがあり、連携不足の感が否めません。幾ら新庁舎のコンパクト化を図ったとしても、分散していては大きなマイナス要因になると考えます。  また現在、庁舎内で多くのワンストップ窓口を開設していますが、本庁舎機能が分散して、1つに集約しなければ本末転倒であります。本市の行政運営の将来に支障を来すことのない新庁舎の集約化を要望しておきます。  次に、現在、5)街区への新庁舎整備案が先行しているようですので、改めてお伺いいたしますが、5)街区に新庁舎を整備した場合、財政面やまちづくりの観点からどのようなメリットがあるのでしょうか、お聞かせください 38 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 新庁舎を5)街区とすることで、枚方市駅から5)街区までのシンボルとなるみどりの大空間を創出し、全国に誇れる魅力のあるまちづくりを進めていく考えでございます。  4)街区では、公園、広場において市民が様々な活動ができるゾーニングや、公園、広場とまちの魅力を高める複合施設との連携による一体的なまちづくりを目指してまいります。  具体的には、公園、広場のステージを活用した市民発表などのイベントの開催や、子どもが自由に過ごせる安全な空間づくり、健康増進などに資する複合施設のコンテンツによる公園、広場での参加型教室などにより、市民や来街者が多様な交流やにぎわいを実感できるまちづくりを考えております。  さらに、新庁舎を5)街区とすることで、まちにゆとりを設け、5)街区の新庁舎前の広場と合わせて、市駅から天野川方面へのウオーカブル機能の向上や、5)街区より南側や宮之阪方面などへもまちの活性化が波及することが期待できるなど、まち全体としての効果がある上、市負担額の軽減を図ることもできます。  また、5)街区の広場は、日常での市民利用のほか、大規模災害時での活用も可能である上、浸水対策として新庁舎においては、土地区画整理事業の中で一部の地盤のかさ上げを検討しており、災害時にも防災拠点の機能を発揮できる安全、安心の拠点形成が可能と考えております。  なお、議員御指摘のとおり、庁舎の位置につきましては、市駅から離れることにはなりますが、先行して整備をしていきます3)街区における(仮称)市民窓口での市民サービスの提供に加え、DXの進展などを踏まえ、行かなくてもよい庁舎を目指しており、御自宅や近くの支所などからリモートでの手続が可能となるよう検討を進める考えでございます。  あわせて、新庁舎へのアプローチにつきましては、ペデストリアンデッキなどの安全な歩行空間の確保やエリア内交通機能などの検討も行う考えでございます。 39 ◯藤田幸久議員 5)街区における新庁舎整備によるメリットについては一定理解いたしましたが、それでは、4)街区に新庁舎を整備した場合、5)街区庁舎案と同等、もしくはそれ以上の効果、機能を確保することはできないのでしょうか、改めてお聞かせください。 40 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)街区に新庁舎を整備した場合においては、5)街区を含めたまちづくりが進まないため、枚方市駅からのみどりの空間は限定的なものとなります。また、新たな魅力創出に向けた民間活力導入も限定的となるため、市民が利用できるまちの魅力を高めるコンテンツの誘導や、それらと連携した公園、広場でのにぎわい創出などにも大きく影響いたします。  さらに、4)街区では、周辺の立地等から庁舎部分だけをかさ上げすることが困難となり、大規模災害時に活用できる広場が限定的となることなどから、防災拠点としても5)街区と比べ業務の継続性など課題があるとともに、まちづくりと合わせた市負担額も大きくなります。加えて、宮之阪方面への波及効果や、5)街区を含め南側のまちの広がりが期待できないなど、市駅周辺だけでなく、まち全体の波及効果、防災、減災などのまちづくりなどの総合的な観点から、5)街区案より低い評価となります。 41 ◯藤田幸久議員 最後に、意見、要望を申し上げます。  4)街区に新庁舎を整備した場合、大阪府との条件において5)街区の活用が困難になり、まちづくりが限定され、さらに財政面においても市負担額が大きくなるということは、一定理解いたしました。新庁舎整備のメリット、デメリットの観点から考慮すると、庁舎位置はおのずと判断されるでしょうか。  また、先ほども確認させていただきましたが、今後、本市において、これまでのような人口増加は起こらないと考えます。ですから、一つに集約し、整備された新庁舎が後々分散化するというような過去と同じわだちを踏むことのないよう、的確な制度設計をお願いいたします。  新庁舎の位置条例の決定が目前に迫っておりますが、本市の市政運営が将来にわたり円滑で持続可能なものとなるような新庁舎整備に専念していただきますよう、重ねて要望いたしまして、私からの質問を終了いたします。 42 ◯木村亮太議長 これにて、藤田幸久議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 43 ◯木村亮太議長 午前11時15分まで協議会を休憩します。     (午前11時7分 休憩)     (午前11時15分 再開) 44 ◯木村亮太議長 協議会を再開します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 45 ◯木村亮太議長 次に、一原明美議員の質問を許可します。一原議員。 46 ◯一原明美議員 それでは、私からは、初めに4)街区での住居施設の必要性について、お聞きいたします。  4)・5)街区のまちづくりの考え方では、5)街区に新庁舎が移転し、庁舎の空いた4)街区では、みどりの大空間をつくるなどとともに、その隣には民間ノウハウを活用した、まちの魅力を高める複合施設や多様な住居施設を配置して、まちのにぎわいをつくり出すとされております。  住居施設においては、これまで議会からはタワーマンションについての否定的な意見があった中で、今回示されました内容には多様な住居を配置するとなっております。  そこで、にぎわいをつくる4)街区に住居施設が必要とする理由をお聞きいたします。 47 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 本市では、枚方市駅周辺再整備基本計画に基づき、市駅周辺を再整備することで、職・学・住・楽近接の多様なライフスタイルの実現を目指してまいります。4)街区では、高齢世帯から子育て世帯など様々なニーズに対応した都市型住居施設を誘導することで、本市への定住促進やコンパクトシティの推進などを図る考えでございます。  その具体化に際しては、市民ワークショップやサウンディング型市場調査などを踏まえ、にぎわいの創出に寄与する商業機能に加え、子育て支援や教育、医療など、生活サポート機能などと合わせた複合施設として検討しているところでございます。なお、分譲や賃貸など多様な住居施設を誘導していく考えでございます。  さらに、住居施設につきましては、イベントが開催されているときだけに人が集まるのではなく、日常時にも一定の人の流れを創出することや、まちの担い手を確保することなどが期待できることや、民間ノウハウを活用して魅力的なコンテンツの実現性を高めることができるなど、様々な観点から効果がある住居施設を誘導する必要があると考えております。 48 ◯一原明美議員 高齢世帯から子育て世帯など様々なニーズに対応した都市型居住施設を誘導することで、本市への定住促進やコンパクトシティの推進を図る考えということでございます。様々なニーズに対応した都市型居住施設とは、目的ごとに専用の集合住宅が複数できることになるのか、お聞きいたします。 49 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 枚方市駅周辺は都市再生緊急整備地域であり、土地利用に際しては、高度利用による公共空間を広く確保していくことを考えております。  4)5)街区の土地利用 イメージ図では、4)街区の民間活力導入エリアとして、旧市民会館本館エリアと保健所エリアの2つに分けた段階整備による土地利用とし、1棟ずつの複合施設が配置されることを想定しております。  今後、民間提案により具体化していく中で、両施設においてニーズに対応した居住機能が入る可能性がございます。 50 ◯一原明美議員 住居施設についての最初の御答弁では、イベントが開催されているときだけに人が集まるのではなく、日常的にも一定の人の流れを創出することや、まちの担い手を確保することなどが期待できることとの御答弁でしたが、例えば、居住者が駅とマンションの往復だけになってしまうということも考えられますし、まちの担い手を確保することに果たしてそれがつながっていくのか疑問であると意見をしておきます。  次に、複合施設について、お聞きします。  4)街区には、まちの魅力を高める複合施設を造り、にぎわいをつくるとありますが、商業施設については既存の施設が多くあり、また、現在工事が進んでいる3)街区にも大きな商業施設が入るとお聞きしております。その上、4)街区にも造るとなれば、その辺りの整合性を含め、枚方市駅周辺にそこまでのニーズがあるのか懸念しているところでありますが、考えをお聞きします。 51 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)街区での複合施設の具体化に当たりましては、議員御指摘のとおり、既存の商業施設や先行する3)街区の動向などを踏まえ検討する必要がございます。そのためには、3)街区の再開発事業との連動や、既存施設を含む周辺地域への波及効果を見据えるとともに、サウンディング型市場調査結果などから、隣接する公園、広場と連携した商業・業務施設として、例えば、体験型の文化芸術や健康増進、カフェ、レストラン、インキュベーション施設などを考えているところでございます。  さらに、4)街区の公園、広場を拡充し、みどりの大空間を整備することで、市民、事業者による多様な活用が可能となるとともに、枚方市駅から公園、広場と複合施設などをペデストリアンデッキなどによりウオーカブル機能を高めることで、定住人口や交流人口の増加につながることや、本市全体への波及効果を生み出すなど、まち全体のにぎわい創出を目指してまいります。  なお、そうしたまちの魅力を高める複合施設を誘導するコンテンツや規模などに加え、公園、広場を含めたトータルコーディネートが必要と考えており、全国でまちづくりのノウハウを有するUR都市機構への協力を求める考えでございます。 52 ◯一原明美議員 隣接する公園、広場と連携した商業・業務施設として、体験型の文化芸術や健康増進、カフェ、レストラン、インキュベーション施設を考えているとのことですが、個々にそれぞれの事業が入り、単体で運営しているイメージと捉えますが、一般的ににぎわっている施設として思い浮かぶのは、やはり大規模なショッピングモールや大型アウトレットモールのようなところがにぎわいを創出しているように思います。  そういったところを考えると、4)街区の民間活力導入エリアには、そこまでの敷地はなく、やはりそういった本当ににぎわいにつながっていくのか、この観点から再度どのようににぎわいを創出する考えなのか、お聞きいたします。
    53 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)街区では、議員お示しの大規模ショッピングモールなどにおける従来型のモノ消費を主体としたにぎわいづくりではなく、シンボリックなみどりの大空間を中心としたウオーカブル機能の向上や多様な交流の促進など、時間消費によるにぎわい創出を考えているところでございます。  具体的には、みどりの大空間を構成する公園、広場が市民交流の場として利用されるように、様々なイベントが開催できるステージを備えたにぎわい広場や子どもたちが安心して自由に遊べる芝生広場などを整備するとともに、公園、広場に面してエリアマネジメントの拠点やカフェ等の店舗、コンテナ型キッチンカーなどの設置により、多様な過ごし方ができるまちづくりとする考えでございます。  また、隣接する複合施設には、フィットネスなどの健康をはじめ、子育て、文化芸術、教育などのテーマを持ったコト消費や時間消費型の商業施設に加え、インキュベーション施設などの地域活性化に寄与する業務施設を誘導し、公園、広場を活用した多様な交流を促進することとして考えてまいります。  このような複合施設と公園、広場との連携につきましては、今後、民間ノウハウを活用して具体化していくことで、市民や来訪者がみどりの大空間を中心に集い、交流することにより生じる多様なにぎわいづくりを進めていく考えでございます。 54 ◯一原明美議員 4)街区の民間活力導入エリアでは、まちの魅力を高める複合施設や多様な住居施設などを造る際、民間事業者に任せることになると思いますが、先ほどの市の示す考え方を考慮して、民間事業者が本当ににぎわいづくりを実現してくれるのか疑問であります。   民間に丸投げをして、にぎわいが創出できなかったらどうなるのか、にぎわいがなくなってきたときはどのように対応していくのか、一定の拘束力というのか、担保といいますか、民間活力導入エリアの土地利用に際して、その辺りの考えをお聞きいたします。 55 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 議員御指摘のとおり、民間活力導入エリアの土地利用に当たりましては、持続的なまちのにぎわいに寄与する事業者選定を行う必要があると考えております。その選定に当たりましては、公募の要件や選定方法、契約内容及び都市計画の活用のほか、事業者などと連携したまちの価値を共に高めるエリアマネジメントの取組など、他市の先行事例を参考とするとともに、UR都市機構の支援を受けながら検討する考えでございます。 56 ◯一原明美議員 エリアマネジメントの取組や他市の事例を参考にし、UR都市機構の支援を受けながら検討していくという答弁でありましたけれども、このにぎわいについては本当ににぎわいが出るかどうかというところが大事な観点でありまして、本市においても、これまでも大型店舗が撤退する、その結果として空き店舗が増える、そういったことを懸念するところでありますけれども、本当にそういったことがないようにしっかりと対応していただきたいと思いますし、長期的なにぎわいをつくるように、しっかりと推進していただきたいと意見しておきます。  それでは、ここからはアリーナについて、お聞きしてまいります。  今後の予定として示されておりますところのまちの魅力や庁舎機能をさらに高める施設の実現性の検討ということでありますけれども、これは6月定例月議会で一般質問にも出ておりました、アリーナのことを指すと考えます。先ほど前田議員からも、このアリーナに関して進捗状況を聞かれており、御答弁では施設の必要性や実現性、財源面なども含め検討を行っているとのことでありました。  それでは、財源面について、お聞きします。  このアリーナ事業については、国の補助や企業版ふるさと納税等で事業の実施を考えているとのことですが、そこで、この企業版ふるさと納税が集まらず財源が確保できなかった場合、公費を投入してまでアリーナ整備をする考えなのか、お聞きします。 57 ◯田中哲夫総合政策部長 企業版ふるさと納税制度につきましては、令和2年度の法改正により、令和6年度までは最大で寄附額の9割の控除を寄附企業が受けられるなど、企業にとっても大変有利な制度でございます。全国的にも多額の企業版ふるさと納税の寄附によってアリーナ整備を実現している事例も複数ございますので、本市といたしましても、そうした施設整備を前提に検討を進めており、企業に対しましては、本制度のメリットをしっかりとお伝えしながら、バレーボールやバスケットボール、ハンドボールや卓球など様々なスポーツ分野に関わる企業などに幅広く働きかけを行い、財源調達の可能性を探っていくこととしております。  あわせて、施設の必要性や需要調査結果などを踏まえながら、総合的に事業化の判断を行っていく考えでございます。 58 ◯一原明美議員 さきの総務委員協議会では、会派の大地議員より、企業版ふるさと納税は事業化が決定してから、その事業に対し企業から基金を集うということを確認しております。  先ほどの御答弁では、様々なスポーツ分野に関わる企業など幅広く働きかけを行うなど、財源調達の可能性を探っていくということですけれども、財源調達に向けた企業とのやり取りの中で、企業版ふるさと納税が集まるか、集まらないか、状況を見た上で事前に集まらないと判断したときには市の財源を投入することも含め事業化の判断を行うということなのか、再度お聞きします。  また、事業化の判断により、アリーナを整備するか、しないかの判断の決定においては、議会に説明していただく必要があると思いますが、見解をお聞きします。 59 ◯田中哲夫総合政策部長 事業化に当たりましては、財源の調達状況やアリーナ施設を設置することによる効果など、費用対効果のバランスを勘案しながら判断していくことが必要と考えておりますので、議員お示しの点も含めまして検討を進めてまいります。  また、アリーナの事業化に向けましては、検討状況を含めまして、適宜、議会に対し説明を行ってまいります。 60 ◯一原明美議員 御答弁いただきましたが、理解が難しい御答弁でございました。また、検討状況も含め議会に説明を行うとのことでありますが、市が一方的に示すことによって議会に説明しているというものではなく、議会との議論をしながら決定していただくようお願いしておきます。  また、アリーナの実現性を財政面からも検討するとのことでしたけれども、やはり一般的に運営面にも心配な点が多く考えられることを思うと、さらに魅力を高める施設はアリーナに限定することなく、もっと幅広く考える必要があると思います。  その点を踏まえ、新庁舎整備の観点からお聞きします。 61 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 新庁舎につきましては、現庁舎とは異なり、市駅周辺の回遊性や市民の利便性の向上、さらには庁舎機能を高めることができる施設について、5)街区のまちづくりを踏まえ、民間ノウハウを活用して整備していく考えでございます。アリーナの検討内容を踏まえながら、さらに魅力のあるまちになるよう、まちづくりの具体化と合わせて附帯施設の検討を行ってまいります。 62 ◯一原明美議員 最後は意見です。  今回のアリーナの件では、サウンディング調査で突然にアリーナというのが出てきて、それを受け、唐突にアリーナの検討がされましたが、なぜアリーナなのか理解に苦しむところです。  先ほども申しましたが、改めてアリーナを整備するか、しないかの判断においては、議会との議論をする中で検討していただきたい。そもそもアリーナに限定することなく、多方面からもっと幅広く考え、本市の経済に大きく寄与するような民間施設等も含め検討する必要があると意見をしておきます。  また、今回、枚方市駅周辺再整備の具体化についてで示された内容では、5)街区に本庁舎移転したことが示されておりますが、4)街区に本当ににぎわいを創出できるのかなど、先ほどの御答弁では疑問に思う点が多く感じられました。その点も議会の意見を踏まえ、しっかり精査、検討していただき、進めていただくよう意見させていただきます。  以上で、私の質問を終わります。 63 ◯木村亮太議長 これにて、一原明美議員の質問を終結します。 64 ◯木村亮太議長 次に、野口光男議員の質問を許可します。野口議員。 65 ◯野口光男議員 私からは、まず、今回の4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)について伺っていきたいと思うのですけれども、まず最初に、今回のこの考え方については、全く市民の姿が見えてこない、暮らしが見えてこないというのをまず私自身がすごく感じたわけです。  例えば、今回最初に書いていますけれども、市有地を活用したまちづくりの中で「多くの人がワクワクし、Well-being(幸福度)が高まるまちをめざす」ということについて、この間、答弁を聞いていても、結局、民間事業者の様々なコンテンツをお金を払って利用して、そういう中で楽しんでいただく、魅力を高めていくのだということだと判断させていただくわけですけれども、人それぞれの幸福度というのは違うわけでして、こういう中では本当に市民が求めている幸福度というのは一体何なのかというのは、やっぱり市民の意見を聴いて判断しなければ分からないわけですよ。結局、この考え方というのは、民間事業者のサウンディングを基につくられているから、今、枚方市民の実際の生活実態が反映されていない、そういう考え方になっているのだということが今までの答弁を聞いていても、はっきりと分かったわけです。そのコンテンツというのは、ほとんどが商業に頼るようなものなわけです。  これまで、例えば、枚方のまちづくりの仕掛けというのは、図書館のまちにするとか、生涯学習を充実させるとか、様々な活動に市民が参加してもらって、そういう形で市民参加をしながら反映してきたという歴史があるわけですけれども、今回のものは全くそういうことが感じられないわけでして、例えば、幸福度を高めるその仕掛けというのは何なのか、先ほど言ったような商業的な施設の中で幸福度を高めてもらうということが、この市の考え方だというわけですけれども、例えば、ここに来たら幸せを感じるのだというような今回のこの考え方自身があまりにも観念的で抽象的で、本当に勧誘するような表現で、私としてはこれはやめるべきだなと非常に思うわけです。  全国に誇れるまちづくり、これについても先ほども答弁でありましたけれども、この中で一貫して、みどりのことも言っていましたけれども、ウオーカブル機能の向上ということも、この間ずっと言っていたわけですけれども、これを聞くたびに、私は天野川のことも言ってきたわけですけれども、実際、今の天野川を歩いたことがあるのかなと思うわけです。  私は、この間も何回も言っていますけれども、今の天野川というのは本当に草がもう生え過ぎていて、歩けるような状況ではないわけですよ。土木事務所に草刈りや歩行環境の確保をお願いしても、予算がないから年1回しかできないから、もう歩かれないとなっているわけです。ですから、こういう形の中で、全国に誇れる魅力あるまちづくりというのは、本当に何を考えているのか、改めてお伺いしたいと思います。 66 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)・5)街区におきましては、市内外から訪れた方が、みどりの大空間や民間活力導入エリアの複合施設などを利用することで、身体的、精神的、社会的によい状態、いわゆるWell-beingが高まると感じてもらえるよう、目指すまちの姿として、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)に取り入れたものでございます。  この考え方をつくるに当たりましては、ワークショップなど多くの市民の方に参画していただきまして御意見をお聴きしながら、サウンディング型市場調査を実施し、実現性を高めて策定したものでございます。 67 ◯野口光男議員 今回もワークショップで市民の方の意見を聴いてと言っていますけれど、このワークショップは2回しかやっていないのです。本来、ワークショップとは言えないのです。市民の人も本当にたくさんの意見を言っています。でも、それを練り上げられていないのですよ。だから、幾つもの案が出されたと。結局その中で、行政が都合のいいものをピックアップしただけの、そういう案になっているわけですから、こういうやり方についても非常に市としてのやり方としては間違っている、やっぱりしっかりと説明会をして、この間でも市民の声を反映させてくるべきだったと思います。  民間エリアの市有地についてですけれども、事業実現性の観点から売却を基本とするとあるわけですけれども、結局、先ほどから出ている2つの複合施設を、それは現在の大ホールの跡、職員会館、市民会館のところですけれども、これを売却するということになると思うのです。実現性のためということは、財源確保のためにこの市有地を売却するということなのか、土地区画整理事業という手法との関連性を含めて、お答えを求めます。 68 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 旧市民会館大ホールや別館の一部、職員会館、保健所の土地は、土地区画整理事業によって市が換地を受け、民間活力導入エリアなどとして活用する考えでございます。  サウンディング型市場調査の結果を踏まえ、同エリア用地を売却し、民間活力を積極的に導入することで、枚方市駅周辺のにぎわいづくりに資する機能などの誘導を図るとともに、事業の実現性を高める考えでございます。 69 ◯野口光男議員 結局、売却するということなのですけれども、つまり土地区画整理事業として新しい道路や5)街区に新庁舎を造るために換地をしていくと。その換地した市有地を民間事業者に売却して、そのお金で新庁舎を建設するということになるわけです。  結果として、民間活力導入エリアにタワーマンションを建設することになると思うわけですけれども、この参考資料1の3ページにあるタワーマンションについて、市の考え方は、市駅周辺での居住機能については、「ニーズや周辺への影響なども踏まえ、必要な規模などを検討する考えです」とありますが、その規模については誰が決めるのか、お伺いします。 70 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 民間活力導入エリアの具体的な土地利用の内容につきましては、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)などを基に、今後予定しています当該エリアにおける事業者の公募選定などを経て、建物の規模が明らかになることから、今後まちづくりを具体化していく中で、適宜、検討内容をお示ししてまいります。 71 ◯野口光男議員 どうなるか結局は分からないような答弁だったわけですけれども、以前に民間アドバイザーが提案した高さ56階建て、200メートルのタワーマンションの建設は可能なのかどうか、お伺いします。 72 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 議員お示しのタワーマンションは、平成30年度版再整備基本計画(素案)において、民間アドバイザーからの意見を踏まえ、枚方市駅周辺のニーズや市街地再開発事業による実現性などの観点から検討したモデルケースとして、都市計画における様々な制度の活用を想定して、土地利用計画と施設配置計画図としてお示ししたものでございます。  建物の規模など具体的な土地利用の内容につきましては、今後まちづくりを具体化していく中で整理してまいります。 73 ◯野口光男議員 つまり、今後予定されている都市計画などで、様々な制度を活用してやればタワーマンションが建設できることになるわけですけれども、この平成30年のタワーマンションについては市民の人も大変驚いて、反対の声が多くあったにもかかわらず、また、このような形で市が提案してくるということ自体、やっぱり市民の声を全く無視した計画であるということが、改めて示されているのではないかなと思いますし、これはやっぱり考え方を改めるべきだと思います。  私どもも含めて審議会の中でも議決を求めている4)街区の新庁舎建設(案)についても、この間、いろいろ答弁されているわけですけれども、今回の考え方の中では全く無視されているような状況になっています。  5)街区新庁舎整備は、枚方市駅周辺再整備基本計画や市民意見聴取により作成した4)5)街区のまちづくりの考え方(骨子案)に基づいて行ったものですと繰り返していますけれども、そもそも5)街区新庁舎は、府民センターと税務署、府・国・市の合同庁舎が前提であり、また、多くの市民が駅近の市役所を希望しているわけですから、4)街区での中央図書館整備などを希望する声も多かったわけですけれど、なぜこのような声を全く無視した考え方になったのか、お伺いします。 74 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 新庁舎の位置につきましては、4)街区と5)街区を比較検討した結果、5)街区の優位性が総合的に高いと判断し、令和2年度末に策定しました枚方市駅周辺再整備基本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想に5)街区に移転する旨を位置づけております。  今般、再整備基本計画を基に4)・5)街区を具体化するため、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)を作成し、着実にまちづくりを進めていく考えでございます。 75 ◯野口光男議員 4)街区と5)街区の土地利用の比較案について、この間も当局のほうから説明を受けていますけれども、このことは市民には公表されていません。その上、今回提案されている4)街区拡大プラス5)街区庁舎(仮称)アリーナへ移設案というのは、これから実現性について検討するという、アリーナ広域集客施設ありきの比較になっているわけです。  そのことを含めて市民に比較内容を公表し、意見を求めるべきではないでしょうか、見解を伺います。 76 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)街区と5)街区の土地利用の比較につきましては、再整備基本計画の策定を進める際に、4)街区庁舎案と5)街区庁舎案の比較を行い、議会への報告と併せまして、市ホームページにその結果を掲載させていただいているところでございます。  アリーナにつきましては、再整備基本計画に掲げるまちづくりの方向性などにも合致していることから、実現性などについて、引き続き検討する考えでございます。 77 ◯野口光男議員 私が今、質問したのは、基本計画の際の比較表のことではなく、今回提案されている市のまちづくりの考え方が、基本計画の内容から変わってきているわけです。4)街区の面積も広くなっていることも含めてですけれども、その中で新たな比較表が、この間、議会に説明されてきているわけですけれども、そのことが公表されていないということなのです。つまり、4)街区拡大プラス5)街区庁舎、(仮称)アリーナへの移設案など、市民には全く知らされずに進められているわけです。案の段階であっても、検討資料を市民に公表、説明し、意見を求めていくべきではないかということを先ほど質問したわけです。  基本計画の策定時には、パブリックコメントを実施したわけです。そして説明会を開催しようとしたけれども、コロナの感染拡大で実施できなかったというわけですから、この計画を大きく変更しようとしているわけですから、パブリックコメントを実施して、改めて、今、説明会を今度こそ開催するべきではないでしょうか、見解を伺います。 78 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 本資料につきましては、速やかに市ホームページにて公表するとともに、出前講座など様々な機会を通じて説明してまいる考えでございます。  また、再整備基本計画の改定につきましては、現在、取組を進めています1)・2)街区の検討などを踏まえ、改めてパブリックコメントや市民説明会などを実施していく考えでございます。 79 ◯野口光男議員 検討段階の資料であっても公文書であり、これはやっぱりしっかり市民に公表していくべきだと求めておきます。  今回のやつについて、出前講座などをというのは、市民が求めるものであって、今回は市民に市が理解を求めて開設する説明会というものですから、これは全く違うわけです。  このような状況の中で、市民に具体の内容を知らさずに9月定例月議会に市役所位置条例の提案をするというのは、全くするべきではないということを意見として申し上げておきます。  次に、にぎわい広場、「市民発表等のイベントができる屋根付きステージと広場、大階段が一体となった賑わい空間」とありますけれども、市が事例として紹介した天王寺てんしばに行ってきましたけれども、全く規模が違います。また、今回は居住マンションが隣接するという中で、このようなことができるのか、改めてお伺いします。 80 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 イベント開催時におけるマンションへの影響につきましては、平成30年度に実施いたしました民間アドバイザーとの意見交換や今回のサウンディング型市場調査において、二重サッシを設置するなどの施設の構造をあらかじめ工夫することにより、対応が可能であると意見をいただいております。  また、イベントなどを開催して地域コミュニティーを活性化させている事例もあり、みどりの大空間でのイベント開催時等のにぎわいづくりにつきましては、まちの価値を高めるエリアマネジメントの一環として、地域や新たな住民などと連携しながら、持続的に取り組めるよう目指していく考えでございます。 81 ◯野口光男議員 構造を考えれば大丈夫だということですけれども、音というのは上のほうに行くわけですから、大変心配で、不安は残るわけです。  公園の活用について、この間言っているわけですけれども、この間の岡東中央公園の枚方市の扱いですよね、私どもは緑の芝生を残せと言ったけれども、すぐになくしてしまったと。そのなくしたのはなぜかといったら、このイベント会場のために芝生じゃないほうがいいのだというようなことだったと思うわけです。結局、この公園を誰が管理運営するのか、それがやっぱりキーになってくると思いますし、このことについてもやっぱり今の段階で市が勝手にこういうことを考えていると、また、民間アドバイザーの人と考えているということでは、コミュニティーというような活用ができるのかと言ったら決してそうはならないと思いますし、まちづくりというのはやっぱり準備段階から市民参加でやっていくべきだということを改めて申し上げておきたいと思います。  今回、今後の進め方でパブリックコメントを3月から4月ぐらいに実施すると、6月に計画案の改定案を示すということですけれども、もう御存じのように市議会議員選挙や、また、夏には市長選挙があるという中で、今後の枚方市のまちづくりに大きく関わることが、このような時期に計画を決めていいのだろうかと思いますし、やはり新しい体制で、しっかりと責任を持った中で、この計画を含めて考えるべきではないかと思いますけれども、進め方について、見解を伺います。 82 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 現時点で考えております最短のスケジュールといたしまして、枚方市駅周辺再整備基本計画の改定時期を来年6月として、お示ししたものでございます。  本市といたしましては、4)・5)街区のまちづくりなどを着実に進めていくために必要となる改定を行っていく考えでございます。 83 ◯野口光男議員 先日の総務委員協議会で報告のあったひらかた万博という中のキャッチフレーズ、「みんなで創ろう!この街の未来」というようなことが書いてあるわけです。しかし、この間の枚方の一番の中心である市駅でのまちづくりには、市民説明会も開かずに、どんどん計画を進めていっているというようなことはせず、やっぱりしっかりと民意を反映させる取組をするべきだと意見を申し上げておきます。  次に、行政サービスの再編として、令和6年度に開設予定の庁舎分室、市民窓口と保健センターの一部機能などでサービスを提供することになりますけれども、その一方で、職場の人員が二分化されて機能低下するような可能性があると思うわけですけれども、その辺は非常に心配するわけです。例えば、市駅前行政サービスについては、窓口で受付した相談や手続は全てそこで完結するのか、見解をお伺いします。 84 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 3)街区の(仮称)市民窓口では、住民票・戸籍関係などの交付事務をはじめ、ICTを活用して転入出に関する複数の手続が同一フロアで行える窓口のワンストップ化を目指し検討を進めているところでございます。  また、健康、福祉、子どもなどの各種相談業務につきましても、同様にICTを活用し、本庁舎などと連携を図りながら、市民の利便性の向上を目指してまいります。 85 ◯野口光男議員 この間の質問に対する答弁が全て曖昧なのですよ。だから、そのサービスが完結するのかどうかと聞いたわけですから、それに対する答弁を求めたわけですけれども、今、検討時点だということなわけですから、この検討時点の中で、このようなサービスの市民窓口というのを設定すること自体が間違いだと考えています。  4)街区の民間活力導入エリアに新庁舎ができれば対応できるし、5)街区まで行かなくても行政サービスの充実や市民の利便性も高くなるとも思います。しっかりとした、こういう市民サービスの提供方法も含めて、市民サービスの充実を最優先に考えていただきたいと思います。  老朽化している枚方消防署の建て替えについて、「消防組合の訓練施設機能を拡充していく意向により、5)街区では想定する規模の整備が困難であることから、5)街区以外の場所を含めた機能移転等について検討しているところです」と書いています。あわせて、「救急ステーションの配置についても検討しています」とありますけれども、現在の枚方消防署の老朽化の状況、今後の予定について、また、整備するとしている救急ステーションとはどういうものなのか、お伺いします。 86 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 枚方寝屋川消防組合から報告を受けている内容といたしましては、まず、老朽化の状況につきましては、枚方消防署は昭和46年1月に建設され、建築後50年以上が経過しております。平成19年度に補強工事を実施し、耐震性は確保しているものの、外壁等の一部に劣化が見られるなど、庁舎の老朽化が進んでいる状況でございます。  また、救急ステーションにつきましては、枚方消防署を現在の敷地から移転して整備することを想定した場合、枚方市駅周辺の救急需要により迅速に対応するために、救急業務に特化したものを検討しているとお聞きしているところでございます。  引き続き、枚方消防署の整備につきましては、枚方寝屋川消防署と連携を図りながら、建設候補地について検討してまいります。 87 ◯野口光男議員 ありがとうございます。  大規模災害がいつ起こるか分からないような状況の中で、大変老朽化している枚方消防署の建て替えについては、私としては消防と救急を一体とした消防署の建て替えというのは最優先に考えるべきだと意見を申し上げておきます。  全員協議会資料13ページの枚方市駅行政サービスの再編に係る取り組み状況と今後の予定として、床取得の価格が記載されています。別紙3に平面図がありますが、図書館と生涯学習市民センターをここに設置する目的とその効果について、お伺いします。 88 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 現在の生涯学習市民センターや図書館が抱えている耐震面及び機能拡充などの課題解決を図るため、これらの施設を3)街区の複合施設において再編するものでございます。  これにより、枚方市駅前の利便性を生かしながら、今後も安定的に市民サービスを提供できるとともに、屋外広場や民間施設をはじめ、他の窓口機能などとの連携も可能となり、まちの魅力や市民の安全性、利便性の向上が図れるものと考えております。 89 ◯野口光男議員 今、答弁にあった現在の「図書館が抱えている耐震面」と言っていたわけですけれども、それはどこの図書館のことを言っているのか、お伺いしたいと思います。  また、駅前に図書館や生涯学習市民センターを整備するということがどういうことなのか質問したわけですけれども、それに対しての答えはなかったと思うのですが、どのようなコンセプトでここに配置して、このスペースを考えたのか、お伺いします。 90 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 現在、枚方市駅周辺での図書館サービスにつきましては、市駅前サービススポットでの図書の予約サービスしかないため、図書館としての機能拡充を図っていく考えでございます。また、3)街区では、駅に隣接する利便性を生かして、様々な市民の利用を想定した、明るく居心地のよい図書館の整備を目指しており、隣接の生涯学習交流センターの共用部分を閲覧スペースとして活用するなど、新しいサービスの提供を考えているところでございます。 91 ◯野口光男議員 ですから、今の図書館というのは図書室のことを言っているわけですね、サービススポットのことを言っているわけでして、本来、駅近の図書館というのは、他市の事例を見ても、当然駅近などですから、勤労者を重点にした、そういう機能を整備しているわけです。ICTはもちろん、実務書籍なども含めて、そういうのが今回のやつでは全く含まれていないと。これは、生涯学習市民センターについても同じになるわけです。繰り返しになりますけれども、このような今回の交付窓口の生涯学習施設、健康、子育て、消費、ジェンダー各種相談窓口などが詰め込まれている、そして5階まではエスカレーターがあるけれども6階に行くエスカレーターがない、これも前代未聞です。全部が中途半端です。このような施設整備はやめるべきです。  サンプラザ3号館の市保有床であるサンプラザ生涯学習市民センターと消費生活センターの跡はどうなるのでしょうか、また、売却できなかった4階のとなとなの跡などを含めて、サンプラザ3号館について市としてどのように考えているのか、お伺いします。 92 ◯田中哲夫総合政策部長 まず、跡地活用についてでございますが、サンプラザ生涯学習市民センターなどサンプラザ3号館内に本市が所有しております跡地につきましては、3)街区への移転に合わせた有効活用が図られるよう、売却等を含めた検討を行っております。 93 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 サンプラザ3号館と枚方市駅周辺再整備との関係につきましては、まちづくりの方向性や主な地権者の状況などを踏まえた実現性などの観点から、枚方市駅周辺再整備基本計画の対象に含めてはおりませんが、これまでも地権者への情報提供や意見交換なども行っており、今後も継続して行っていく考えでございます。 94 ◯野口光男議員 サンプラザ3号館も、市が市街地再開発事業として整備してきたものです。そして、この間、床が売却できずに様々な行政利用をしてきました。それが、今後簡単に売却できるとは到底思えません。今の時点でこのような答弁をすること自身も無責任だと思います。サンプラザ3号館、そしてサンプラザ1号館の2)街区の整備など、市駅前整備については全体的にまちづくりを早急に検討し、5)街区は切り離し、4)街区に市民活動の拠点や、子育て世代の交流支援ができる総合児童館や、災害に対応できる常設の災害対策本部室、また、パンデミックに対応できる保健所整備などを優先にした最小限で効果的な新庁舎などのまちづくりを目指すべきだと意見を申し上げて、私の質問を終わります。 95 ◯木村亮太議長 これにて、野口光男議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 96 ◯木村亮太議長 午後1時まで協議会を休憩します。     (午後0時2分 休憩)     (午後1時 再開) 97 ◯木村亮太議長 協議会を再開します。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 98 ◯木村亮太議長 次に、八尾善之議員の質問を許可します。八尾議員。 99 ◯八尾善之議員 それでは、私のほうからは、資料8ページに示されております4)・5)街区のイメージ図について、この中で「みどりの大空間と調和した新たなまちの魅力創出」とあり、みどりの大空間やみどりの景観軸が非常に重要であると示されていると感じております。2)街区のサンプラザ1号館が動かなければ、市が掲げている魅力創出など到底実現ができず、4)街区の再開発が無駄になるように思います。そうならないためには、サンプラザ1号館の区分所有者が意見として出されている南口駅前広場の形状、位置をまず示して、ある程度理解をいただいた上でないと事を進めるべきでないと考えます。  そこで、このみどりの大空間やみどりの景観軸を南口駅前広場の形状、位置及びサンプラザ1号館の区分所有者の移転先を示すことができていない状況で、どのような根拠でこの事業を進めようとしているのか、まず分かりやすく御説明ください。 100 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備では、枚方市駅南口駅前広場から5)街区方面に続くシンボリックで、まちの魅力を高めるみどりの景観軸を形成することで、全国に誇れる特徴あるまちづくりを目指しており、その実現のためには、議員御指摘のとおり、2)街区に含まれるサンプラザ1号館の協力は不可欠であると認識しております。  現在、2)街区につきましては、4)街区の公園、広場と連続した空間の創出や円滑な交通基盤を形成する市駅南口駅前広場の再整備などに向け、1)街区を含めた再整備の可能性につきまして調査を実施しているところでございます。  今後、本市の財政状況や権利者の生活再建などを踏まえながら、権利者等との勉強会などを行い、段階的に各街区の事業を推進することで、2)街区から5)街区にかけて、みどりの大空間及びみどりの景観軸を実現していく考えでございます。 101 ◯八尾善之議員 今の答弁で、サンプラザ1号館の協力は不可欠であるということであります。私は、この協力とは立ち退きだと思っています。違っていれば訂正願います。  そうであるならば、なぜ4)・5)街区の再整備、再開発の前に、1)街区を含めた2)街区の再整備、再開発の可能性について、財政状況も踏まえた調査が行われなかったのか、このままこの事業が進めば、4)・5)街区の再整備、再開発はできるものの、もともとの市の思いである、みどりの大空間は達成できず、ある意味やった者勝ちで、あとはもう仕方がない、貴重な税金の無駄遣いになるのではないかと感じております。  そこで、無駄な事業とならないよう、サンプラザ1号館の可能性を見極めた上で、4)・5)街区の工事に着手するようにできないのかと考えます。市の見解をお示し願います。  また、ウオーカブルなまちづくりを進めるとの発言をよく耳にいたしますが、今回の土地利用イメージ図には、4)街区に新たな道路を整備するとあります。この道路を整備することで、現在も交通が集中している枚方市駅の状況を踏まえると、むしろ新たな道路に通過交通が流入し、みどりの大空間と複合施設を分断するのではないかと感じてしまいます。結果として、車を呼び込むような道路になってしまうのは、市が掲げるまちづくりの考え方に合致しないのではないかと感じます。この件についても併せて説明願います。 102 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 サンプラザ1号館の権利者組織であります、みどり会から、枚方市駅により近接した位置で建て替えることにより、駅前広場と4)街区の公園、広場を連続した空間とする御提案をいただいております。本市としましては、そうした御提案を踏まえ、権利者との勉強会などを行い、4)・5)街区のまちづくりと連携しながら取り組む考えでございます。  また、4)・5)街区のまちづくりにより、整備を予定しています4)街区の新たな道路は、まず現在の市駅南口駅前広場において課題となっています通過交通の流入を抑制することで、公共交通などの交通結節点機能を強化するとともに、枚方市駅から5)街区方面に向かって安全で快適な歩行者空間を形成するために必要と考えております。  その具体的な役割といたしましては、現在、市駅南口駅前広場に流入している通過交通を新たに整備する道路に振り替え、市駅南口駅前広場への通過交通の流入抑制を図るものでございます。また、民間活力導入エリアと連携した居心地のよい魅力的な歩行空間を確保するとともに、そのエリアの土地利用を促進するためにも必要な道路であると考えております。  次に、議員御指摘のとおり、みどりの大空間と複合施設が分断されることはなく、共に連携することにつきましては、4)街区のまちづくりにおいて重要と考えており、ペデストリアンデッキにより駅から各施設をシームレスにつなぐことや、デッキから公園、広場への階段をイベントの観覧席として活用するなどにより、みどりの大空間と複合施設が一体となって機能するよう工夫するとともに、川原町への動線を確保するなどを考えているところでございます。  今回こうした考えをお示しし、民間ノウハウを活用するなど公民連携した取組により、まち全体のにぎわいの創出や回遊性の向上を図る考えでございます。 103 ◯八尾善之議員 サンプラザ1号館の立ち退きについては、みどりの大空間の確保が絶対条件であると思います。答弁にありましたように、ここはしっかりと4)・5)街区のまちづくりと連携しながら取り組んでいただき、みどりの大空間の確保をまずよろしくお願いしておきたいと思います。  また、4)街区の新たな道路は、通過車両の抑制と今言われましたけれども、どのように貢献するのか、やはりまだ理解ができません。私のこれまでの経験上、府道京都守口線さえスムーズに走行できていれば、市駅周辺、とりわけ駅前広場は一定許容ができているのではないかと考えています。それより府道京都守口線が何らかのトラブルで渋滞をしてしまうと、府道京都守口線への接道は全て渋滞をしてしまい、それこそ新たな道路は本当に役に立たないと考えます。また、土地利用を促進するためにも、4)街区の新たな道路は必要な道路と言われましたけれども、歩行者専用道路でも十分その機能は発揮できるはずであります。  その上、これは区画整理事業で造られる道路にもかかわらず、見ていただいたら分かりますように物すごくいびつな道路になっています。これが公園と一体となった歩行者専用道路ならまだしも、これが自動車が通るというようなことは、これも本当にどうかと考えます。  ペデストリアンデッキについてもです。回遊性からはほど遠くなるのではないかと思います。各施設をシームレスにつなぐということは、直行を意味するわけではないのかなと思います。そこからの回遊性が、本当に市の描いているものかと疑念を抱いてしまいます。何かちぐはぐで、気色が悪い思いをしております。  そこで、気分のいい、すっきりとするような理解しやすい御説明をお願いいたします。 104 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)街区の新たな道路につきましては、4)街区の公園と連続した空間の創出や2)街区のまちづくりを見据えながら、円滑な交通基盤の形成に向けた市駅南口駅前広場の再整備などとともに、通過交通の抑制や安全で快適な歩行者空間の形成、民間活力導入エリアの土地利用を促進するなどのために必要な道路と考えております。  また、ペデストリアンデッキにつきましては、枚方市駅から民間活力導入エリアを通り、5)街区までつなぐとともに、公園、広場や川原町などへも動線をつなげることで、まち全体の回遊性を高めるとともに、水害時にも避難通路としての活用を考えております。 105 ◯八尾善之議員 今の答弁も、私の質問に対して理解しやすいものだったのかなと思います。ちょっとちぐはぐでしかないのかなと感じました。  4)街区の新たな車両が通る道路の必要性について、府道京都守口線の話をしたのに全く触れておられず、そちらの思いだけを答弁され、私の質問だけはほったらかし状態、何のためにこの全員協議会を開催しているのかと思います。この部分について、もう一度、今後は土木部長に説明を求めたいと思います。  また、人が歩きたくなる空間を確保していくということでありますけれども、イメージ図の中には、5)街区にフリンジパーキングと一体の庁舎とありましたが、私的にはこれもどうかと感じています。そもそも駅周辺の渋滞解消と言っているのであれば、公共交通である電車、バスに近い場所、例えば、駅のすぐ傍に新庁舎を持ってくるのも案として出されるべきではないかと思います。今や全国で公共交通の存続も問題になっているわけですから、利用促進につながるまちづくりを行っていくことが非常に重要であると思います。いかにして庁舎を利用される方、また、駅周辺を利用される方が自家用車でこの駅周辺に来るのではなく、公共交通にシフトしていくことも考え、庁舎位置をはじめ、駐車場の位置についても検討をする必要があると私は非常に考えます。  そうした中で、まずフリンジパーキングは、いわゆる駅周辺に近い外周部分に駐車場を設置するものであって、今回の再整備には、もう少し郊外に設置するパークアンドライドのほうが、市の言うところのまちづくり並びに総合交通計画の中身に非常に近いと私は考えますが、市の見解も併せて求めていきたいと思います。 106 ◯田村孝文土木部長 議員御指摘のとおり、府道京都守口線で渋滞が発生した場合は、周辺道路にも影響を与えることとなります。そのことも含め、現在、大阪府において淀川を渡河する牧野高槻線の整備に取り組まれており、本市も用地取得業務を担うなど、早期整備に取り組んでいるところです。  また、3)街区の整備に合わせ、枚方市駅高架下を現在の一方通行から交互通行へ転換することで、長尾・藤阪方面へのバスは府道京都守口線を通過することがなくなることから、公共交通の定時制確保にも一定寄与すると考えております。 107 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 フリンジ駐車場につきまして、お答えいたします。  再整備基本計画では、居心地がよく滞在できる空間や歩いて楽しいウオーカブルなまちづくりを目指しており、その実現に向けて市駅南口駅前広場における通過交通の抑制や路線バス、自転車の利用など、この計画区域への不要不急の自動車交通の流入をなくすための仕組みづくりが必要と考えております。その具体化に向け、計画区域の外延部に位置します5)街区において、新庁舎と一体的に来庁者も利用する駐車場を整備しますが、フリンジパーキングとして活用していただくことで、バス停や枚方市駅などまで歩いていただき、公共交通機関を利用して目的地に向かっていただく、いわゆるパークアンドライドの利用促進を考えているところでございます。  そうした歩行者の利便性を高めるため、新庁舎と枚方市駅をペデストリアンデッキで直結するとともに、例えば、レンタルサイクルや小型モビリティーなどのエリア内交通機能の整備、連携を進めることにより、市駅や公園、広場及び新たな複合施設周辺において、歩行者が中心となるまちづくりとする考えでございます。 108 ◯八尾善之議員 今、御説明のありましたフリンジパーキングって、私は歩いて散策ができるところまで自動車で来て駐車することであるというような思いなのですね。だから、公共交通の利用促進というのはなかなかつながらないと思います。  一方、パークアンドライドの考えは、都心部ではなく、そこからちょっと離れたところに駐車して、都心部に来るにも公共交通で移動するというわけで、全く違うものと私は考えていますので、意見をしておきたいと思います。  それでは、新庁舎について、さきに実施されたサウンディング型市場調査では、新庁舎の位置は5)街区を前提とし、その上で4)街区の民間活用を調査していると思います。この件については、まず庁舎の位置を5)街区にちゃんと決めて、その次に4)街区でのサウンディング調査を行うのであれば、まだ理解もできる部分はあるのですけれども、庁舎の位置すら全く決まっていない中でサウンディング調査を実施されたというのは、順序が違うのではないかと感じます。いわゆる市のいいように誘導しているのではないかと疑いたくもなります。  そういったことを払拭するためにも、4)・5)街区の中で新庁舎の場所についてもどちらがよいかといったことも含め、民間の視点から提案をもらうことができたのではないかと思います。そうすれば、5)街区の民間活用がどのようなものがあるのかも分かり、より4)街区庁舎案、5)街区庁舎案のどちらが将来にわたり経済効果やにぎわいなどをもたらすかについて、公平に議論ができたのではないかと考えます。市の見解を御説明願います。 109 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 新庁舎の位置につきましては、平成29年8月に枚方市における国・府・市有財産最適利用推進連絡会議におきまして、大阪府北河内府民センターが3)街区に移転し、その跡地の5)街区に国・市による合同庁舎を整備する方向で検討を進めていくことを確認いたしました。  その上で、令和2年度に策定いたしました再整備基本計画の検討の中で、本市が目指すまちの将来計画として、最適な土地利用や施設配置を示すに当たり、4)街区と5)街区に本庁舎を配置した場合の比較検討を行いました。その結果、国・府・市有財産の最適利用を図ることができ、公園、広場の拡充、にぎわいの創出、回遊性や市民の利便性、防災面の向上といったまちづくりの観点や、定住促進、交流人口の増加、経済効果などに加え、市負担額においても4)街区に本庁舎を配置するより多くの面で優れているということで、5)街区であると評価したことから、本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想において、新庁舎の位置は5)街区としております。  サウンディング型市場調査では、両計画に基づき、多くの民間事業者から4)街区の民間活力導入エリアに導入可能と考える具体的なコンテンツや公園、広場に必要な機能などのアイデアを幅広く御提案いただいたものでございます。 110 ◯八尾善之議員 今回のサウンディング型市場調査で、民間活力導入エリアのコンテンツを検討されたということでありますが、その結果、4)街区には複合施設として、子育て支援施設、医療、シェアオフィス、そして都市型居住施設という、名前は変えていますけれども、実際には皆さんおっしゃるようにタワーマンション建設が残っているわけであります。これらの複合施設は、いずれも区分所有になると思います。  しかしながら、現在サンプラザ1号館についても、区分所有者の関係でなかなか移転先が決まらず、市のほうで描いているみどりの景観軸、大空間の実現ができるのか、非常に危惧しているところでございます。  恐らく、サンプラザ1号館の区分所有者は多くても四、五十人かと思います。ところが、今回の複合施設は、それこそタワーマンション建設などがあるので、数百単位での区分所有者ができるようなことになるのではないかと不安を感じます。当然、50年から70年先には、今と同じように再整備、再開発を行わなくてはならず、そのときにこの弊害に対しての対応ができるのか、心底不安でたまりません。  ただでさえ、枚方市駅周辺には、市が関与した老朽化している区分所有者もある建造物があるわけです。そこへきて、また駅前の、それこそ一等地にタワーマンションを建てるとは、どう考えてもおかしな話であります。そういった将来の再整備、再開発のことまで考えての今回の説明なのか、また、市として将来どのように考えておられるのか、見解をお示しいただきたいと思います。  さらに、区分所有者が増えて、その後の権利関係も大変になることが明白の中、そこまでして、わざわざ4)街区でマンションと一体の複合施設を造るメリットは何なのか、併せて見解を求めます。 111 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)街区の市有地となる民間活力導入エリアにつきましては、民間ノウハウを最大限活用するとともに、実現性を高めるために売却を前提としており、その収入につきましては、再整備の財源とする考えでございます。  売却後の土地利用に当たりましては、市のまちづくりに資するものとなるよう事業者選定などを行う必要があると考えており、なお、その際に所有形態について制限を設けた場合、提案内容や提案者の意欲などに大きな影響を及ぼすこととなり、よりよい提案が受けられなくなるおそれがございます。  4)街区の民間活力導入エリアにつきましては、職・学・住・楽近接の多様なライフスタイルなどの実現に向けて、まちの魅力を高めるコンテンツとして、例えば、子育て支援施設や教育、医療などの利便性と快適性の向上につながる施設や体験型の文化芸術や公園、広場と連携した健康増進などの市民交流やにぎわいを促進する施設、多様な働き方が可能なシェアオフィスやインキュベーション施設などに加え、多様な住居ニーズを誘導することで多くの人が集い、多様な交流が促進されることにより、イノベーションが創出されるとともに、定住促進やコンパクトシティの推進などの効果があると考えております。  また、持続的にまちの価値を高めるため、地域や複合施設の事業者、新たな住民などと連携したエリアマネジメントの取決めを目指す考えでございます。 112 ◯八尾善之議員 今の答弁でエリアマネジメントの取決めを目指す考えとのことですけれども、これは、言い方がきついかもしれませんけれども、責任放棄に聞き取れるのですね。先ほどの質問でも言いましたけれども、サンプラザ1号館の区分所有者でも難儀しているのに、その何十倍もの区分所有者が出るマンションは、私は4)街区では建設すべきでないと、まず申し上げておきたいと思います。  区分所有者の施設ができるということは、50年・70年先の将来的な再度のまちづくりの際に大きな課題が残るのは間違いがないところだと思います。そのことについてどのような解決策をもって再整備に望まれるのか、これは伏見市長にお伺いしたいと思います。 113 ◯伏見 隆市長 将来のさらなるまちづくりに際しては、エリアマネジメントの促進をはじめ、その時点の住民ニーズやまちづくりの制度などを活用し、市として必要な支援を考えていきます。 114 ◯八尾善之議員 ありがとうございます。  今の市長の答弁は、非常にやっぱり寂しい感じがします。市の最高執行責任者までもが、ある意味、先ほどと同じ答弁で、今回の都市型居住施設、いわゆるタワーマンションを含む総合施設建設に向かわれているということです。  市長は、これまで、将来世代に大きな負担を残さない行政運営をされてこられていると考えます。が、この判断は非常に将来世代に大きな負担を背負わせることになると思いますが、本当に売却しなければならないのか、再度、市長に見解を伺います。  また、市庁舎の位置についても、4)街区と5)街区に本庁舎を配置した場合の比較検討の中で区分所有となることも含めて、先ほど前田議員が地下埋設のことを言いましたけれども、私のほうからは区分所有という観点から、50年・70年先の再整備、再開発を見据えた中での5)街区が優れているということだったのかも併せてお伺いします。 115 ◯伏見 隆市長 議員御指摘の民間活力導入エリアが区分所有となった場合の課題については認識しております。これまで新庁舎の検討と合わせて、民間活力導入エリアのコンテンツや定期借地など、その実施手法についてサウンディング型市場調査などの結果も参考に、熟慮に熟慮を重ねて検討してきてまいりました。  その結果、市駅周辺再整備を実現していくためには、新庁舎は5)街区とし、4)街区の民間活力導入エリアについては、民間ノウハウを最大限活用し、魅力的なまちとするために売却を前提として進めていく考えです。 116 ◯八尾善之議員 ありがとうございます。  私は、4)街区の売却益は一過性のものでしかなく、将来世代へは50年・70年先、必ず来る駅前再開発で、今まで以上に地権者、区分所有者が多数の中での合意形成、様々な対策費用などが発生することは十二分に想像ができる再開発になる、やはり慎重の上にも慎重に熟慮をした上で決定すべき重要なことだと考えます。  理事者の方におかれましては、くれぐれも直近のことだけを考えて行動するのではなく、将来世代に大きな大きな負担を残さないよう、まず強く意見をしておきたいと思います。  そして、今回も私自身理解できないところ、課題となるところを質問いたしましたが、残念ながら理解できなかった点もありました。課題となる点についても明確な答弁が私にとってはなかったと感じます。  市が、本当に庁舎位置を5)街区でいいと考えているのであれば、何回でも堂々と4)街区との比較を、5)街区だけ民活エリアの設定をするのではなく、同じ条件下で提示すれば、先ほども言いましたけれども公平な議論ができたのではないかと考えます。  平成29年8月に枚方市における国・府・市有財産最適利用推進連絡会議において、多くの面から優れているのは5)街区との答弁がありましたが、先ほど申し上げた50年・70年先の再整備、再開発に係る弊害まで加味しての評価だったのかについても疑問が出てきたところであります。そうした中、本来は理解をしていない私みたいな者に対し理解をしてもらうために行うのが、今回のような全員協議会ではないかと強く思います。  今回は短期間のヒアリングではありましたが、理解できたところもやはりあったわけであります。これからも議会への報告などをよろしくお願いを申し上げまして、私の質問を終了いたします。 117 ◯木村亮太議長 これにて、八尾善之議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 118 ◯木村亮太議長 午後1時45分まで全員協議会を休憩します。     (午後1時29分 休憩)     (午後1時45分 再開) 119 ◯木村亮太議長 協議会を再開します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 120 ◯木村亮太議長 次に、田口敬規議員の質問を許可します。田口議員。 121 ◯田口敬規議員 質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。  冒頭になりますけれども、環境重視のまちづくりや環境重視の市役所とか、そういった点で検討してほしいなとかねてより訴えさせていただいておりますけれども、今回の資料ではあまりそういった跡も見られないというのも残念だなと思いますし、また、長期財政の見通しへの不安というものも、これまでの答弁を聞いていてもちょっと懸念が払拭されるまでは至っていないなと思うのが正直なところでありまして、残念ではありますが、いずれにしましても、どうせ進めるのであれば多くの人に納得していただける、よりよい計画を練っていくのが一番だと思いますし、国の力なども借りながら進めるべきではないかということを冒頭申し上げて、質問に入らせていただきます。  それでは、質問に入らせていただきます。  エリアマネジメントの取組として、昨年度に続き今年度も公共空間づくりに向けた社会実験を実施していくと説明がございました。  そこでまずお聞きいたしますが、この社会実験に係る今年度の予算額は幾らになるのか、お伺いいたします。  あわせて、この社会実験で何をやろうとしているのか、その目的と効果についてお尋ねいたします。 122 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 令和4年度の社会実験に係る経費につきましては、枚方市駅周辺エリアマネジメント検討等事業費として、150万円を当初予算に計上しております。本社会実験の目的につきましては、持続できるまちづくりに向けて、エリアマネジメントを実施していくためには、まちづくりの担い手となる人材の発掘や育成ができる仕組みを構築し、地域が主体的にまちづくりに関わっていくことが重要であることから、段階的に社会実験を充実させ、まちづくりの機運を醸成することを目指しております。  また、その効果といたしましては、昨年度に連携して社会実験を実施しましたUR都市機構をはじめ、川原町商店街や市内のNPO団体などとのつながりができたことに加え、参加者のアイデアで公共空間の魅力づくりやにぎわい創出に向けた様々な考え方など、今後の取組に活用できるノウハウを得ることができたものと考えております。 123 ◯田口敬規議員 昨年度、社会実験を実施するに当たりまして、UR都市機構と連携を図りながら実施したと資料に書かれておりますとおり、UR都市機構にはまちづくりのハード面でだけではなく、エリアマネジメントを含め、こうしたソフト事業に関しても全国で多くの実績があると聞いております。  先ほど社会実験に150万円の予算を投じると答弁がございましたけれども、社会実験を実施しなくとも、多くの実績に基づく知恵や経験を持つUR都市機構のノウハウを活用すれば、そこは既に答えが出ているのではないかと思いますが、見解を求めます。 124 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 本社会実験は、地域が主体的にまちづくりに取り組む機運の醸成を主な目的としているため、継続して実施していく必要があると考えております。  また、エリアマネジメントに関する多くのノウハウを有するUR都市機構からは、本市が社会実験を実施するに際し、全国の事例を参考に様々なアドバイスをいただいております。しかしながら、川原町をはじめ、枚方市駅周辺の公共空間を活用したにぎわいづくりを通じて、どのように地域の活性化などを支援できるのかなど、地域特性を踏まえた対応を確認していく必要があることから、本社会実験を通じて、他市の事例だけでは得られない本市独自のデータを収集し、今後のエリアマネジメントに活用してまいりたいと考えております。 125 ◯田口敬規議員 社会実験を実施するために僅か150万円の予算では、特にこれといった大きな成果は得られないような気もいたしますし、市としてエリアマネジメントを本気で取り組むのであれば、しっかり予算措置を講じていくべきですし、中途半端な取組であるなら、経費をかけずにUR都市機構のノウハウを活用していけばよいのではないかと思います。  市は、今後も、このような感じで社会実験を引き続き実施していくのか、見解をお尋ねいたします。 126 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 エリアマネジメントを実施していくためには、まちづくりの担い手となる人材の発掘や育成ができる仕組みづくりを構築するとともに、地域が主体的にまちづくりに関わり、取り組む機運を段階的に醸成していく必要があると考えております。  現在は、社会実験を通じて地域と対話しながら、まちのにぎわいづくりや地域の活性化につながる公共空間の使い方や将来の姿などを検討している段階であり、今後も引き続き、UR都市機構と共に連携して社会実験を重ねることにより、エリアマネジメントの実施に向けた仕組みや機運の醸成に取り組んでまいります。 127 ◯田口敬規議員 この社会実験を続けていくとかいう話もあったのですけれども、どういう目的で、どういう社会実験をして、どういう結果になったのか、どういうデータが出たのかというのを出せる範囲でも構いませんし、これからやり続けていくのであれば、これまでもそうですけれども、ぜひ出していただきたいなということを要望させていただきます。  次に、市の資料では、再整備による周辺地区への波及として、川原町や天野川、宮之阪方面等への回遊性の向上や交流の促進とございますけれども、特に庁舎を移転させようとしております5)街区に近い宮之阪の商店街をはじめ地元の方からは、期待の声とともに、市は人が回遊するための具体策をどう考えているのかといった不安の声も多くいただいております。  市は、商店街のある周辺地区への回遊性の向上についてどのように取り組もうとしているのか、お尋ねいたします。 128 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 宮之阪中央商店街や川原町商店街は、枚方市駅周辺の地域資源であり、本再整備により回遊性を向上させ、交流人口を増加させることで、地域の活性化を図る考えでございます。  また、ペデストリアンデッキや民間活力導入エリア内での歩行者空間などにより、まちを訪れた人が川原町や宮之阪方面、天野川などにもアプローチしやすい歩行者動線を確保する考えでございます。  あわせて、5)街区でのまちの魅力をさらに高める施設について、さらなる地域の活性化の実現に向けて検討を行うとともに、宮之阪や川原町の商店街など地元の方の御意見をお聴きしながら検討を行ってまいりたいと考えております。 129 ◯田口敬規議員 仮に5)街区に決まったときに、ぜひ商店街をはじめ地元の声をよく聴いていただきたいなと思っております。広くみんなで知恵を絞って、効果的な地域活性化に帰するようなものをつくれるような場をつくるなり、仮に5)街区に決まったときには、そういった取組をしていただきますようにお願いいたしまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 130 ◯木村亮太議長 これにて、田口敬規議員の質問を終結します。 131 ◯木村亮太議長 次に、広瀬ひとみ議員の質問を許可します。広瀬議員。 132 ◯広瀬ひとみ議員 それでは、私のほうからも質問させていただきたいと思います。  まず、枚方市駅前の行政サービスの再編について、お伺いしていきたいと思います。  資料の15ページにレイアウト図を載せていただいているところです。公共フロアの実施設計が6月に完了したということでありますが、私たちは、枚方市役所がこの4)街区にある中で、新たな公共フロアに健康福祉総合相談窓口を設置していくということで人員が分散するのではないかということを心配してきたところでございます。
     そこで、相談窓口体制を分散化することによって人員補強が行われるのか、お伺いいたします。 133 ◯林 訓之健康福祉部長 3)街区における健康福祉総合相談のレイアウトにつきましては、これまでの協議結果を踏まえ、お示ししているものでございます。  先日の市民福祉委員協議会でも御報告させていただきましたように、3)街区における新しい窓口の開設に向け、北部リーフにおいてデジタル技術を活用した利便性の向上などについて検証を行うこととしております。  今後、この検証結果も踏まえ、3)街区の相談窓口における運営や人員体制を検討してまいります。 134 ◯広瀬ひとみ議員 人の代わりにデジタルでカバーしていくと聞こえたわけなのですけれども、デジタルでカバーできる部分とできない部分があるのではないかと思います。総合相談では、何よりも対面して、しっかりとお話を伺っていくということが大事だと思っております。本庁も、そして新たにできるフロアでも、やっぱりしっかり体制を取っていかなければ本末転倒だと指摘しておきたいと思います。  次に、保健センターの改修に3億円と示されておりますが、私たちは保健所の移転にも反対をしてきました。市役所との連携がしにくくなるのではないのかという点についても以前から指摘しておりますが、今回お聞きしたいのは、保健所利用者の利便性の問題についてです。  難病患者さんは、毎年申請の負担を余儀なくされているところでありますが、移動に御負担がかかる方に対して、より不便と負担を求めることになるのではないのか、どのような対応を考えておられるのか、お伺いいたします。 135 ◯林 訓之健康福祉部長 保健所の移転につきましては、ひらかた病院や医師会館に隣接した現在の保健センターに移転することで、パンデミックや災害医療など、健康危機管理体制の充実を図ろうとするものでございます。  御質問の難病患者さんの更新申請につきましては、現在、約8割の方が郵送申請を御利用されておられます。  なお、来所される方へは丁寧に御説明をしてまいりたいと考えております。 136 ◯広瀬ひとみ議員 丁寧に説明していただいても、負担は変わらないわけなのです。コロナ禍の中で郵送で対応できるようになって、今後もそのように進められるということでありますが、お聞きしたところ新規の申請の方が約600件あると、更新の方が3,648件、2割の方は窓口に来られることになりますから、合わせると約1,300人の方が窓口に来られているということで、その方々にかなりの負担をかけることになるのではないかと心配しているわけです。負担軽減の具体的な支援策をぜひ考えていただきたいですし、保健所に直接来られることによって、同時に様々な御相談とかもされているわけですから、この利便性についてもしっかり今後検討していただきたいと思います。  乳幼児の健康診査、集団検診は、今後3)街区の公共フロアを利用するとお聞きしていましたが、一般に何度ここを利用することになるのか、それからこれまでから駐車場の利用料についてもお聞きしてきましたが、保健センターの場合は無料を維持していただきましたが、今後も同様の対応を取っていただけるのか、お伺いいたします。 137 ◯林 訓之健康福祉部長 乳幼児健康診査につきましては、4か月児、1歳6か月児、2歳6か月児、3歳6か月児に計4回の集団検診を実施してきており、現在のところ3)街区においても同様に健診を実施する予定でございます。  なお、駐車場の取扱いについては、今後、枚方市駅周辺地区再開発組合との協議を行うものと認識しております。 138 ◯広瀬ひとみ議員 今後組合と協議を行っていくということですが、その前に、保健センターでの健診のときには、これまで駐車場を無料にしてきたという経過があるわけですから、そうした経過を踏まえて協議に挑むべきではないかと思います。  こうした点について、庁舎管理、母子保健を所管する長沢副市長に御意見を伺いたいと思います。 139 ◯長沢秀光副市長 3)街区の建物につきましては、市だけではなく、他の店舗も入居する複合的な施設となっておりまして、現在の保健センターの駐車場のように市単体のものではありません。こういったことから立地条件も異なり、現段階で明確にお答えすることは難しいと考えております。 140 ◯広瀬ひとみ議員 現段階で答えることが難しいということは理解しているのです。ただ、枚方市としてどういう姿勢でこの協議に臨んでいくのですかと。小さな子どもを抱えて4回来られるわけです。もちろん公共交通を利用される方もおられるでしょう。しかし、その中には、小さなお子さんを抱えている、また、発達に課題がある方もおられ、車を利用したいという方もきっとたくさんおられると思うのです。その方々に対して利便性を高めるために枚方市駅周辺中心部に持ってきたのですよと言いながら、今のお答えだけでいうと、結局、保健センターに行ったら無料、こっちの新しいフロアに来たら有料、こんなことになる可能性だってあり得るということなのです。  それでは、子育てをされようとしている若い皆さんが安心して枚方で子育てできるわと感じていただけるのかということが問題になるわけです。やっぱり市の姿勢として、極力負担をかけないように協議に臨んでいくべきではないですか。 141 ◯長沢秀光副市長 議員のおっしゃっていただいている趣旨については十分理解もしているところでございますけれども、やはり相手方の組合のこともございますし、組合として建物全体をどのように考えてこられるのか、こういったこともございますので、現時点では先ほどもお答えさせてもらったとおり明確にお答えすることができないということで御理解をお願いしたいと思います。 142 ◯広瀬ひとみ議員 そういうことすらもできないような移転だったら本当にやめてよと思ってしまいます。  では、もう置いておいて、次の4)・5)街区のまちづくりについても伺っていきたいと思いますけれども、資料では6月議会で述べられた様々な意見に対する市の考えが記載されております。6月議会に限らず、先ほども野口議員のほうからも質問させていただきましたけれども、市駅周辺の再整備については、行政として本来最低限やらなければいけないこと、災害時の拠点の役割を果たす庁舎の建て替え、駅前ロータリーの改善、市駅周辺の渋滞解消、老朽化した再開発ビルの再生、これらが優先課題だと思っております。中でも庁舎の建て替えは最優先されるべきものだと考えておりますし、市長もそういう考えを持っておられたかと思います。  しかし、検討案では、最短で令和13年の整備ということで、まだまだ先というプランになっています。庁舎の整備を最短で進めていくためにも、4)街区庁舎案も真剣に検討していただきたかったと思いますし、これからでもやっぱり検討していただきたいと思うのです。道路整備を含めずに4)街区公共用地内での庁舎整備案をもっと様々な形で検討できるのではないでしょうか、お伺いいたします。 143 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 新庁舎の位置につきましては、4)街区と5)街区を比較検討した結果、5)街区の優位性が総合的に高いと判断し、令和2年度末に策定しました枚方市駅周辺再整備基本計画及び枚方市新庁舎整備基本構想で5)街区とする旨をお示ししたものでございます。 144 ◯広瀬ひとみ議員 4)街区との比較検討案をつくってくださいということも、これまでも言っており、検討していただきました。しかし、4)街区案というのは5)街区ありきでつくられたのではないのかと先ほど八尾議員のほうからも質問がありましたけれども、4)街区の中身というのは、もっと様々、いろいろ豊かに検討できたのではないですかということを改めて指摘しておきたいと思います。  3)街区の整備が進んだ今、このにぎわいを広げることではなくて、枚方市駅前のランドマークとなっているT-SITEや新たにつくられる3)街区、そこでのにぎわいが持続されるように尽力すべきではないでしょうか。  人口減少、右肩下がりの時代に5)街区まで広げて整備していく必要は、府民センターとの合築がなくなった今となっては真剣に見直すことが必要で、5)街区まで含めた整備をするのは、今やもう過大な計画ではないのでしょうか。 145 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 枚方市駅周辺再整備につきましては、まち全体にゆとりを持たせ、回遊性を向上させることでにぎわいにつなげるというビジョンを実現するために、各街区のまちづくりを進めております。  先行して実施しています3)街区の第3工区で建設が進んでいます複合施設につきましては、5)街区にある大阪府北河内府民センターが移転することから、連鎖型まちづくりを着実に進めることで、より魅力的なまちの実現を目指してまいります。 146 ◯広瀬ひとみ議員 魅力的なまちづくりを進めるということでありますが、そのために、この間、先ほどからも議論になっておりますけれども、サウンディング型市場調査なるものを実施して、そして突如として6月議会の中でアリーナというお話がありました。  現在、アリーナ施設の効果や財源などについて検討、整理を行っているということでありますが、今後、アリーナ施設の必要性や実現性、また、庁舎機能をさらに高める施設などについて検討していくということでありますが、2月に枚方市駅周辺再整備基本計画改訂版(素案)をまとめて、その後にようやくパブコメ、そして市民説明会を実施されるスケジュールとなっております。  アリーナの検討の取りまとめは、案件資料のスケジュールにありませんが、来年2月以降、5月、6月の話ではなかったでしょうか。改めて検討スケジュールをお聞きいたします。  あわせて、アリーナ整備は大規模な公共事業の整備になります。枚方市駅周辺再整備基本計画には盛り込まれないのかどうか、お伺いします。  そして、市民説明会ではアリーナについて説明しないのか、お伺いいたします。 147 ◯田中哲夫総合政策部長 アリーナの検討スケジュールにつきましては、本日の案件資料の9ページとなりますが、主なスケジュールの最下段にございます、まちの魅力や庁舎機能をさらに高める施設の実現性の検討の中で、需要予測調査などを含めまして、必要性や実現性などについて検討を行っていくこととしております。  また、再整備基本計画の改定に伴う市民説明会におきましては、その視点でのアリーナの検討状況について御説明させていただきます。 148 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 次に、市駅周辺再整備基本計画への反映について、お答えさせていただきます。  令和5年6月に予定しています枚方市駅周辺再整備基本計画の改定では、4)街区の区域拡大などの変更と合わせて現在取り組んでいます1)・2)街区の検討内容を反映する考えでございます。  なお、再整備基本計画におきましては、第3章まちづくりの方向性における、まちの魅力を高める施設の例として、スポーツを挙げさせていただいているところでございます。 149 ◯広瀬ひとみ議員 今日の資料を見ても、市民の皆さんがこれだけでは、やっぱりアリーナの整備を枚方市が真剣に検討しているのだということは伝わらないと思うのです。さらに、アリーナの整備については基本計画には反映されないといいますが、先ほどの部長の説明では、まちの魅力を高める施設の例としてスポーツというのが掲げられているのですよと、これがもう基本計画の中身の全てになるわけです。  だから、この基本計画でパブコメをした場合に、枚方市がそんなことを考えているということは市民の皆さんには伝わらないということなのです。そういうことでいいのかなと思いますし、アリーナそのものの整備計画というのは策定されるのか、策定されるとすれば、いつのタイミングで策定するのか、お伺いいたします。 150 ◯田中哲夫総合政策部長 アリーナの整備計画につきましては、まずは必要性や実現性の検討を行った上で、令和6年度の新庁舎整備に係る事業者公募までに策定する考えでございます。 151 ◯広瀬ひとみ議員 再整備の基本計画案の今回の更新案では、庁舎のところでは庁舎・駐車場整備等とあります。もし、アリーナの整備を進めていくということになれば、基本計画をさらに更新していくということになるのか、お伺いいたします。 152 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 アリーナにつきましては、現在検討中であることから、現時点で今後の基本計画の予定につきましてはお答えすることはできません。 153 ◯広瀬ひとみ議員 よく分からないのですけど、アリーナの整備についてはこれから検討していくということですが、枚方市にとっては物すごく大規模な公共事業になると思いますし、枚方市駅周辺のまちづくりの中でも、もし仮に実施していくとなれば大きなものだと思うのです。それで、整備の基本計画の中に含まれるのか、含まれないのか、アリーナの整備について検討しているから答えられないというのもちょっと違うのかなと思うのです。  仮に実施するのであれば、具体的にこの計画の中に含まれていくものなのですよ、いやそうではないのですよということを答えてほしかったなと思います。  アリーナ整備については、実現性という点では企業版ふるさと納税を活用するということが示されています。市として、この施設をどこまで必要だと位置づけていくのかということにもよるのかもしれませんけれども、財源を100%企業版ふるさと納税で確保できれば行うのか、それとも100%確保できなければやらないという考えなのか、お伺いいたします。 154 ◯田中哲夫総合政策部長 アリーナの整備につきましては、財源調達をはじめ、施設の必要性や需要調査結果なども踏まえながら総合的に事業化の判断を行っていく考えでございます。 155 ◯広瀬ひとみ議員 総合的にということでありますから、100%に満たない場合も総合的に考えて、やる可能性があるのだと思います。  企業版ふるさと納税は、事業を決めて募集するものだと伺いましたが、事業の決定とは具体的にどういう状況を指すのか、例えば、事業計画の策定を決定とみなすのか、具体の事業着手、契約行為があってからなのか、お伺いいたします。 156 ◯田中哲夫総合政策部長 事業化の考え方についてでございますが、企業版ふるさと納税につきましては、国におきまして事業の企画立案から事業の実施完了に至るまで、随時、寄附の申出を受けることができるとされています。そのため、事業計画の策定段階が事業化の決定と認識しております。 157 ◯広瀬ひとみ議員 事業計画の策定段階、企画立案の段階から寄附を受けることができるということでありますが、では、この事業を実施するから寄附をしてほしいと求めておきながら、寄附が事業費の100%に達しなかったのでやりませんということが通用するのかどうか、お伺いします。 158 ◯田中哲夫総合政策部長 そうした事態にならないように、企業版ふるさと納税の企業への働きかけに当たりましては、検討状況ですとか、あと本市の考え方を丁寧に説明しながら進めてまいりたいと考えております。 159 ◯広瀬ひとみ議員 枚方市では、寄附についてはこれまで2度にわたって、本当に残念ながら寄附者の思いに反する対応になってしまい、返還を求められるということが生じております。これも組織の問題でありますから、こうしたことを繰り返さないということも大事ですし、そもそもなのですけれども、アリーナの整備に臨む考え方をしっかりしておかなければ、同じようなことを繰り返してしまうのではないのかなとも心配いたします。アリーナをそもそも整備していくべきなのかどうなのかについて、これは市民の皆さんにもお聴きしていく必要があるのではないかと思います。これも美術館どころの騒ぎではない問題になるのではないでしょうか。  こうしたまちづくりを進めることを前提に5)街区に庁舎を移して、4)街区のまちづくりを進めるとなれば、やはり庁舎の移転条例の提案の前に市民説明会を開催するべきではないのでしょうか、市長にお伺いいたします。 160 ◯伏見 隆市長 本庁舎の5)街区への移転につきましては、3)街区のまちづくりに続き、4)・5)街区のまちづくりを連鎖型で進めるためには、市として必要なことであります。  この間、市民に対しては再整備基本計画などの策定時に意見を伺うとともに、その後も『広報ひらかた』や出前講座など様々な手段を活用して、積極的に市民への情報発信や説明を行っております。 161 ◯広瀬ひとみ議員 基本計画の改定ということで、3月から4月に市民説明会を予定していただいているわけなのですが、もしこのまま9月議会に庁舎の移転条例が出されるということになれば、市民の皆さんに説明会を開催した時点では、もう既に庁舎の移転が議会で決定してしまっているという状況になります。これは、全く美術館のときと同じような状況になるのではないでしょうか。  議会で決めてしまって、その後で説明会を行うということになるのではないでしょうか。そうした進め方が本当にいいのかということをお伺いしているのですが、再度、答弁をお願いします。 162 ◯伏見 隆市長 先ほど答弁させていただきましたように、これまでの過程で市民の意見も聴いてまいったと考えています。 163 ◯広瀬ひとみ議員 計画の内容というのも、もちろん更新されているわけですよね。だから、市民説明会も開催していきますということになるわけです。重要な問題として、もちろんその中には、庁舎の移転という問題が含まれていると思うのです。庁舎の移転というのは議会でも3分の2以上の賛成が必要となる、重要な公の施設の条例となっているわけですから、9月議会でそうした条例を提案するというのであれば、少なくともやっぱり今の枚方市が枚方市駅周辺のまちづくりについてどのような考えをしているのかということも含めて、庁舎の移転条例について説明を行った上で、条例の提案をするべきだと思うのです。そうじゃないと、市民からすれば取り残された感があり、行政が勝手に進めているとなってしまうのではないでしょうか。  意見として述べて、質問を終わらせていただきます。 164 ◯木村亮太議長 これにて、広瀬ひとみ議員の質問を終結します。 165 ◯木村亮太議長 次に、奥野美佳議員の質問を許可します。奥野議員。 166 ◯奥野美佳議員 直前の広瀬議員と重なる部分がかなりありますけれども、まず初めに、私のほうからもアリーナ整備について、お伺いします。  6月議会において、また、今日の全員協議会でも多くの議員から質疑が重ねられているアリーナ整備について、今回の4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)において、明確な位置づけや説明が全くなされていませんが、どのように扱っているのか伺います。 167 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)では、新庁舎の整備と合わせ、回遊性の向上や防災機能の強化など、まちの魅力をさらに高める施設の実現性について検討することとしており、アリーナにつきましては、参考資料2の中で、そのような施設の一例としてお示ししております。 168 ◯奥野美佳議員 6月議会では、市がサウンディング型市場調査を踏まえて、5)街区の行政エリアにアリーナと市庁舎の合築を検討していること、アリーナの規模はおおむね5,000人程度、事業費は90億円程度であること、建設財源には企業版ふるさと納税を活用したいことなどを答弁され、枚方市駅周辺再整備基本計画を更新、改定するとされました。  それに対して私からは、5)街区の行政エリアに市庁舎、アリーナ合築案は唐突過ぎる、突如として大きなアリーナ整備を進めることはおかしいと意見させていただきました。  そして、今回のアリーナ整備はどういう扱いになったかというと、全員協議会資料3ページの議会からの主な御意見と市の考えに、「現在、アリーナ施設の効果や財源等について、検討・整理を行っているところ」、「今後、アリーナ施設の必要性や実現性、また、庁舎機能をさらに高める施設などについて検討し、適時議会等への報告などを行う考え」と記載されています。つまり、アリーナ施設については、効果や財源等も、施設の必要性や実現性の検討もまだ完了していない状態であるということです。  6月議会の質疑を踏まえるなら、この全員協議会までに検討を終え、幻であった合築案の図や財政シミュレーションを示し、議会にも市民にもしっかりとした説明をされるのかと思えば、そうはできなかったので、参考資料2の1ページ、下から2行目に小さく、施設の一例として多目的アリーナなどの広域集客施設という文言だけが書かれたというわけです。  さきの議員からも何をどう議論して、こういう土地利用の図に変わるのかと疑問を呈されていましたが、4)・5)街区の土地利用イメージ図の5)街区の図の中に庁舎・駐車場等と記載されていますが、この等の内容は何か伺います。  市庁舎だけでこの広さが必要であるということでしょうか。5)街区に庁舎・駐車場等と記載されているこの図は、6月議会で様々御答弁いただいた根拠でもありますが、5月のサウンディング型市場調査の報告を受けて以降、庁内で検討しているというアリーナ合築整備案と同じではないのか伺います。 169 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 5)街区では、庁舎と一体となって、まちの魅力や庁舎機能を高める施設を検討することとしているほか、枚方寝屋川消防組合と連携して、5)街区への救急ステーションの配置についても検討しております。  また、庁舎・駐車場等の敷地につきましては、枚方市駅周辺再整備基本計画では、新庁舎や国施設と合わせて行政エリアの中にお示ししており、今回の4)・5)街区の土地利用イメージ図においても、行政エリアの範囲につきましては同規模としております。 170 ◯奥野美佳議員 大きな区域を示されている庁舎・駐車場等の等の内容は何かと質問しましたが、御答弁は全く説明になっていません。5)街区の行政エリアの範囲が同規模だから、5,000人収容、建設費約90億円と説明されたアリーナを合築整備することも、今回の報告資料の中に位置づけられていると言わんばかりです。図のみでなく、スケジュールも、さきの総合政策部長の説明の中では、まちの魅力や庁舎機能をさらに高める施設の実現性の検討に含まれているというわけです。今回の資料では、表立っては説明されていないけれども、アリーナ整備を断念したわけではないようです。  では、今回の概算事業費や財政シミュレーションの中でアリーナ分を見込んでいるのか、見込んでいないとすれば、それはなぜなのか伺います。 171 ◯田中哲夫総合政策部長 アリーナ整備につきましては、現時点におきましても必要性や実現性、あるいは財源面なども含めまして検討を進めております。そのため、今回の財政シミュレーションには、アリーナに係る経費は反映していないという形になっております。 172 ◯奥野美佳議員 6月議会の答弁では、アリーナは公共施設性格であることを前提とするとされました。市の事業である限り、歳入歳出は市の会計で処理するわけですから、総計予算主義の原則に基づき、収入も支出も全て予算化しなければなりません。当然、事業計画の段階でも同様ですし、財政検討から除外することも許されるわけがありません。  公共施設マネジメント計画による公共施設の総床面積の縮小を一方で掲げながら、新規に整備しようとする大型施設に関する内容、また、財政負担に関する見通しなどについて検討中だからという理由で全く説明を行わないまま、建設する方向性だけは忍び込ませるような今回の説明のプロセスは、納税者市民に対する背信行為です。今回の財政シミュレーションには反映していないとの御答弁ですが、市として当然行うべき説明責任は適時、適切に果たしていただくよう求めておきます。  アリーナ整備は、これまでの構想や計画には全く書かれていない新しい内容でした。6月議会で急に出てきたアリーナです。アリーナを整備したいのであれば、検討を全て終えてから議会に説明すべきです。そして、枚方市駅周辺再整備基本計画の改定、新庁舎整備計画及びアリーナ整備計画の策定、そして長期的な視点における財政面からの実現性を明らかにするために定めておられるという長期財政の見通しの改定など、行政として当たり前の手続、プロセスに基づく作業を終えてから事業を進めるのが本来の姿ではないでしょうか。  次に、5)街区に新庁舎を建設する理由について伺います。  4)・5)街区の土地利用イメージ図の5)街区の図の中に、庁舎・駐車場等が示されています。そもそも大半が大阪府敷地のこの位置に、なぜ市庁舎を移転、新築しなければならないのか、これをお尋ねしようと思いましたが、同じ御答弁を会派の八尾議員にしていただいたので、意見だけにさせていただきます。  もともと、枚方市の新庁舎整備計画は、総合文化会館の建設によって不要地となる枚方市市民会館大ホール棟などの敷地に建設するというものでした。そうであるのに、5)街区への移転を検討しようということになったのは、国・大阪府・枚方市による総合庁舎を実現できる可能性が生じたからです。しかし、それは北河内府民センターの3)街区への移転による大阪府の離脱、国においても税務署のみの話に縮減しているわけですから、この構想というものは、もはや消えているわけです。  平成29年8月の連絡会議での確認ということを市は言われますが、誰と誰のどのような性格のものか、よく分かりません。何よりも、その後、社会、経済、そして行財政の状況も大きく変化しているわけですから、多くの議員からの指摘もありましたが、これは見直すべきものではないでしょうか。  市庁舎、ひょっとすればアリーナの用地となる大阪府の所有地を枚方市のものとするのに、土地区画整理事業に伴う換地処分により取得すると言われても、枚方市がただで、一切の財政負担なく手に入れることができるわけではありません。4)街区に面として確保されている広大な市有地を手放して、売り払って、初めて取得できるわけです。  では、次に4)街区と比較して、5)街区での新庁舎整備の優位性として、防災面のことが挙げられており、洪水時にも対応できるように地盤かさ上げも検討しているという答弁が以前の議会でありましたが、今回の案ではどのように想定しているのか伺います。 173 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)におきましては、土地区画整理事業における造成工事による地盤のかさ上げや駐車場の効果的、効率的な配置など、様々な方策を用いて新庁舎の浸水対策を新庁舎前広場との接続に配慮しながら実施し、行政機能の継続性の向上を図る考えでございます。 174 ◯奥野美佳議員 この優位性についても大きな疑問があります。  5)街区を取り巻く府道や郵便局前の市道という道路の地盤高までを高くする整備ができるわけではありません。また、新庁舎の配置図を見ると、駐車場等を含め新庁舎へのアプローチは郵便局側の道路からになると考えられます。ということは、幾ら府道に接する広場のかさ上げをしても、建物の1階、もしくは地下1階は市道の地盤高になるのではないでしょうか。  枚方市のハザードマップを見れば、淀川洪水、天野川洪水において北河内府民センターエリアは3メートルから5メートルの想定浸水深で、4)街区と同じです。内水ハザードマップでも、市道面は4)街区と同じです。  浸水に対応できる庁舎にしようとするならば、機械室整備階を上層階に設置するなどの工夫をしなければなりません。となると、それは4)街区新庁舎の場合と同じで、そうであるならば、5)街区が優位をいうわけではないのではないでしょうか。5)街区の優位性が確認できませんが、お考えをお伺いします。 175 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 5)街区では、地盤のかさ上げなどに加え、新庁舎の低層階や地下室には機械室などの庁舎を維持していく設備等を配置しないなどの工夫を行うことで、大規模災害時における防災拠点として、事務執行の継続性やエネルギーの安定供給の確保などを図っていく考えでございます。  なお、5)街区では、4)街区と比較して、大規模災害時に想定する浸水深が浅いため、仮に浸水した場合においても庁舎の被害を軽減することができるものと考えております。 176 ◯奥野美佳議員 水害という災害において、淀川や天野川の決壊という大規模災害の場合は、想定浸水深等で4)街区と5)街区の間に大きな差があるわけではありません。内水ハザードマップでも、庁舎への車両動線となる市道面では、4)街区と変わらず浸水することが想定されます。  ニッペパーク岡東中央に隣接する4)街区が5)街区に比べて災害時の活動空間が狭いという説明がありましたが、どうしたものでしょうか。結局、4)街区にしろ、5)街区にせよ、浸水被害を防ぐことなど、庁舎機能の災害対策機能強化の必要性は同じということです。  今回の新庁舎整備基本計画策定の考え方(案)では、ICTの活用で市役所に行かなくても手続ができる環境を整備するとし、また、市駅前行政サービスの再編として、3)街区内に庁舎分室、子育て支援関係などの機能を整備しています。加えて今回は、新庁舎にフリンジパーキング機能を持つ大きな駐車場を整備するとも、しています。  これまで行政庁舎は目的型施設などで、回遊性の高いまちづくりに寄与できると説明してきておられましたが、どういった利用者が歩いて新庁舎に行くとなると想定しているのか伺います。 177 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 将来のスマート自治体を見据え、今後のDXの推進により、市民が市役所に行かなくても手続ができる環境の整備を目指していく考えでございますが、個々の事案や事情などにより、市役所まで来られ対面による手続や相談等をされる方を想定しております。  また、将来的には、マイナンバーカードの普及や利便性の向上、ICT技術の発展などに合わせて、市役所で各種手続などを行いたいと思われる方につきましては、減少していくものと考えております。
    178 ◯奥野美佳議員 ウオーカブルなまちづくりなどという言葉を並べても、市役所の位置を鉄道駅から遠ざけるということは、結局、市役所に行かざるを得ない限定された利用者市民に御不便をおかけするだけで、まちづくりに何の効果をもたらすわけではなさそうです。  新庁舎の駐車場はフリンジパーキングの機能を果たすと想定しているようですが、規模は新庁舎整備基本構想の想定のとおりで、立体駐車場の整備費を基に整備コストを想定されているようです。総合文化芸術センターの建設に当たっても、地下駐車場にすると建設費が莫大なものになるので地下駐車場設計を見直した経過があると聞いています。自走式の立体駐車場にすると、車が走る車道の面積が大きく、広い敷地面積が必要となります。新庁舎と駐車場、さらにアリーナまでを合築するとした場合、どのような建築形状になるのか、本当にそれらの施設全てが整備できるのか、整備費用はどうなるのか、全く分からないのが現状ではないかと指摘しておきます。  次に、4)街区における土地区画整理事業について伺います。  新庁舎を5)街区に移転する必要があることを説明するには、4)街区がよほど魅力的になることが必要だと思います。今回、4)街区における土地区画整理事業区域について急な区域拡大を示していますが、具体的な内容、例えば、拡大した面積、地権者、使用者の数などについて伺います。  そして、4)街区の区域を拡大した理由についても伺います。 179 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)街区のニッペパーク岡東中央や広場を5)街区方面に拡大して、にぎわいと憩い、安らぎの空間となる公園・広場機能を整備し、ウオーカブル機能の中心となるシンボリックなみどりの大空間を創出することにより、まちの魅力を高めるため、今回4)街区の区域を拡大するものでございます。  登記記録などから拡大した面積は約0.1ヘクタールであり、地権者数は5人でございます。  これにより、4)街区と5)街区のつながりが強化でき、特徴的な都市景観をつくり出す、みどりの景観軸が形成され、回遊性の向上も期待できるものと考えております。 180 ◯奥野美佳議員 営業中の店舗やビル敷地を事業対象に加えると、事業費が当然増加するわけです。また、事業区域に入れることについて、土地や建物の所有者や使用者の合意を得ることが必須だと思います。地権者は5人とのことですが、使用者、テナント利用者の数ですね、こちらのほうは分からないということのようです。こうした地権者や使用者など関係者との協議状況について伺います。  また、実現可能性についてどのように判断しているのかについても伺います。  さらに、事業費はどれほどの増加になる見通しなのかも伺います。 181 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 本市といたしましては、区域拡大や新庁舎の位置などを含めました4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)を今後速やかに決定した上で、4)街区の区域拡大に含まれる地権者の皆様に御説明させていただくとともに、勉強会や個別協議などを行いながら、御理解と御協力をいただく予定でございます。  また、区域拡大に伴い事業費は約20億円増え、これに伴い、約9億円の市負担額の増加を見込んでおります。 182 ◯奥野美佳議員 5)街区へつながるウオーカブル機能の中心となるシンボリックなみどりの大空間なるものを拡大するために事業費を約20億円増加させ、市の負担額も約9億円増えるとの説明です。5)街区へ新庁舎やアリーナを整備しようとするために、現在の社会状況の中でこれだけの公費を投入することは極めて疑問です。驚き以外の何物でもありません。  さらに、土地区画整理事業において、4)街区の区域拡大のプランを公表するまでに、当該事業地内の地権者、使用者等の意見を全く聞いていないというのは、行政として信じられない、あり得ない進め方です。まず、大規模地権者としての市のまちづくりの考えを取りまとめ、議会に説明していくことを優先するため、現時点では当該事業地内の地権者、使用者等の意見は全く聞いていないというような説明も受けましたが、土地区画整理事業は、事業区域内の土地所有者等の協力抜きに実現は不可能です。4)街区の区域拡大のプランを策定する過程において、土地所有者等の状況や意向の把握などを全くしないで、頭ごなしに事業を打ち出すなんて、事業を本当に実現させようとしているのか甚だ疑問です。この事業の実現性が全く担保されていないのではないかと指摘しておきます。  次に、4)・5)街区の土地利用イメージ図では、4)街区内に2つの大きな複合施設が配置されており、まちの魅力を高める複合施設として様々な機能が記載されています。市は、4)街区を市街地再開発事業ではなく土地区画整理事業手法を用いて整備するとしていますので、この市有地は手放して、5)街区の土地を取得することになるわけですが、4)街区のまちの魅力を高める複合施設の建設・保有主体は誰になるのか、また、誰が施設を維持し続けるのか伺います。  4)・5)街区の土地利用イメージ図に記載されているように、市が希望する施設、機能の実現が担保できるのかについても伺います。 183 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 現在、旧市民会館大ホールなどが立地する4)街区の民間活力導入エリアにつきましては、土地区画整理事業によって、従前の市有地であるため、市に換地されることを想定しており、その土地は売却することを基本に民間活力を導入して、まちの魅力を高める複合施設の誘導を検討することとしております。  また、この土地の売却に当たりましては、公募により土地活用事業者の選定を行うこととしており、この事業者が施設の整備などを行うことを想定しております。  議員からの御指摘のあった担保につきましては、持続的なまちのにぎわいに寄与する事業者を選定することが重要であると考えており、公募の要件や都市計画制度の活用など、他市の先行事例を参考とするとともに、UR都市機構の支援を受けながら検討する考えでございます。 184 ◯奥野美佳議員 UR都市機構の支援を受けながら検討する考えとのことです。つまり、UR都市機構が基盤整備を担う事業者になるということでしょうか、伺います。 185 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 今回、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)の中で、本市といたしましては協力を求めていきたいと考えているところでございます。 186 ◯奥野美佳議員 ヒアリングの際には、基盤整備を行う事業者となるということで確認させていただいたのですが、もう少し具体的な説明をいただけますか。 187 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 現在、UR都市機構とは協議を行っているところでございますので、正式な決定といったところには至っておりませんので、本市のほうからは協力を求めていくという表現にさせていただいているところでございます。 188 ◯奥野美佳議員 ヒアリングのときに聞かせていただいた内容を基に少し意見を言わせていただきますが、つまり土地区画整理事業はUR都市機構に施工はしてもらうけれども、売却された土地の上に建設される複合施設なるものは、公募により選定された土地活用事業者、いわゆるディベロッパーが整備するという形に認識させていただきました。  経営管理形態については提案次第なので全く未定となります。そもそも市が希望するような内容の提案があるのか、どの程度の事業者が提案に参加するのかも定かではありません。  当初、民間アドバイザーとしたディベロッパーなどの4)街区における施設整備提案は、そろってタワーマンション建設ではなかったでしょうか。枚方市駅に近接する岡本町地区の市街地再開発事業で整備された分譲マンションと商業施設の複合施設であるビオルネは1990年の開業ですが、その後、運営会社の倒産、大きな区分所有者の撤退などで、今、全体的な経営・管理運営に大変な苦労をされています。同じことを4)街区で繰り返すことになりはしないでしょうか。  結局、今回の説明では、5)街区だけではなく、4)街区における事業内容や必要性、また実現可能性や将来見通しについても、全く熟度が不足したものであると指摘しておきます。  次に、市役所の位置条例の改正について伺います。  地方自治法において、市役所の位置を定める条例が特別多数議決されているのはなぜか伺います。 189 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 市役所の位置につきましては、住民の利害に関する点が特に大きいので、その決定、変更に当たっては慎重になるようにという趣旨から、特別多数議決とされているという認識でございます。 190 ◯奥野美佳議員 市役所の位置を定める条例は住所を定めるだけの内容ですが、この条例は自治体の基本的なことを定める極めて重要な条例で、だからこそ特別多数議決が求められるものとなっています。  次に、市役所はもとより、公の施設を条例で定めて設置する場合、条例制定に先立って、または同時に行わなくてはならない議会手続は何か伺います。 191 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 予算を伴う条例、規則等について制限している地方自治法第222条のことを御指摘されているものと思います。この条例の解釈につきましては、財政の計画的で健全な運営を確保するための規定でございます。 192 ◯奥野美佳議員 今、富田部長のほうでお答えいただきました地方自治法第222条のことですが、予算先議原則は、税の使い道を決める予算というものを議会が決めるということを揺るがせないために、極めて重要な規定です。  しかし、新庁舎については、予算案の根拠となる施設の規模も内容も予定金額も、何一つ決まっていません。新庁舎の整備基本計画さえ決まっていません。そのベースになる枚方市駅周辺再整備基本計画ですら、まだ内容が確定できるような段階ではないわけです。さらに、位置を定める住所地の大半となる用地については、まだ枚方市の用地でもありません。取りあえず市役所の位置を定める条例を先行制定してから事業を進めていくというのは不適切とする行政実例がありますが、まさにそれに当てはまると考えます。市の見解を伺います。 193 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 新庁舎整備につきましては、枚方市駅周辺再整備基本計画や枚方市新庁舎基本整備構想に基づき、3)・4)・5)街区のまちづくりの連携して一体的に取組を進めてまいります。  今般、5)街区への新庁舎整備を見据え、新庁舎整備費などを含めた財政シミュレーションと合わせて、先行して3)街区に設置いたします(仮称)市民窓口を含めた枚方市駅前行政サービスの再編事業として、床の取得経費や4)・5)街区のまちづくりを進めるための環境影響評価に係る調査経費を9月補正予算により計上していく考えでございます。  新庁舎整備をまちづくりと合わせて円滑に進めていくために、関連する予算と合わせて必要となる位置条例を提案するものでございます。 194 ◯奥野美佳議員 9月補正予算により計上しており、新庁舎整備をまちづくりと合わせて円滑に進めていくために、関連する予算と合わせて必要となる位置条例を提案するものですという御答弁でしたが、9月補正予算の内容と新庁舎への移転に伴う位置条例の改正は何の関係もありません。まだまだ計画レベルでも検討すべきことが山積みで、新庁舎に関する詳細な説明は全くできていないのが現状です。  そもそも新庁舎に教育委員会事務局の事務所は入るのか、そうなれば輝きプラザきららをどうするのか、さきの議員からの質問にもありました。土木部の現業の事務所である中部別館、上下水道事業部の現業の事務所である北部別館など、現業関係の事務所はどうするのかの説明はまだできていません。もちろん市民に対する説明や意見を聴くことなど、全くできていないのが現状です。条例においては、施行期日を明確に定めることもできません。いつになるか、何年先になるか分からないけれども、規則に委任するということのようです。こんな、ないないづくしの中で位置条例の改正案など提案すべきではありません。  新庁舎の位置などを明確に示し、地権者等との勉強会や都市計画手続を円滑に進めたいとか、サウンディング型市場調査に参加した民間事業者から、さらに具体的な検討、提案を行うためには、新庁舎の位置が決まるなど、4)・5)街区の具体的な計画を市が示す必要があるとの提案もいただいた、ヒアリングの際、そんなお話も伺いましたが、民間事業者からさらに具体的な提案を受ける次の場面は、さきの答弁にあった4)街区市有地売却の段階です。  しっかりした計画を策定し、予算議決を得て、土地区画整理事業に着手する際に、新庁舎の住所を定める条例改正を行えばいいのです。なぜこんな、ないないづくしの中で極めて重要な位置条例の改正案などを焦って提案されようとするのか、理解に苦しみます。議会や市民に対してまともに説明ができないことはすべきではないと意見し、私の質問を終わります。 195 ◯木村亮太議長 これにて、奥野美佳議員の質問を終結します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 196 ◯木村亮太議長 午後2時55分まで協議会を休憩します。     (午後2時48分 休憩)     (午後2時55分 再開) 197 ◯木村亮太議長 協議会を再開します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 198 ◯木村亮太議長 次に、番匠映仁議員の質問を許可します。番匠議員。 199 ◯番匠映仁議員 私のほうからは、ここまで私が発言してきたことがどうなっているかということを中心に、お聞きしていきたいと思います。  今回は、ここまでの議員の質問と重なるところもあえてお聞きさせていただきたいなと思います。  まず、私からは、私が何度もいつ示すのだと発言してきた4)街区の魅力を高めるコンテンツが今回示されたということですが、大変申し訳ないのですが、何回聞いても私はイメージができないのです。今回の資料の中で何をどのように示したのか、改めてお伺いいたします。 200 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)・5)街区の実現性を高め、さらに魅力的なまちづくりとするため、市民意見聴取やサウンディング型市場調査、UR都市機構との意見交換などを参考といたしまして、議会の御意見を踏まえながら視覚的に分かりやすくするため、土地利用イメージ図を用いまして、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)をお示ししております。  その中で、4)街区においては、5)街区方面へ続く、みどりの大空間を設けるとともに、公園、広場と連携した商業・健康増進施設、子育て支援施設、教育、医療などの利便性、快適性の向上につながる施設、体験型の文化芸術などの市民交流に資する施設のほか、多様な働き方が可能なインキュベーション施設、様々なニーズに対応した住居機能を導入するなど、本市のまちづくりの考え方をお示しさせていただきました。その具体化につきましては、土地区画整理事業を進める中で民間ノウハウを活用し、複合的な土地利用を促進する考えでございます。 201 ◯番匠映仁議員 やっぱり難しい言葉がたくさんあって、まだ分からないのです。  ちょっと聞き方を変えさせていただきまして、サウンディング型市場調査で、もともと市の調査の実施時に想定していたコンテンツと比較して、新たに提案があったコンテンツはどのようなものがあったのでしょうか。逆に提案がなかったコンテンツはどのようなものがあったのでしょうか。 202 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 今回実施いたしましたサウンディング型市場調査では、この調査の実施要領におきまして、4)5)街区のまちづくりの考え方(骨子案)として本市が想定していましたコンテンツにつきましては、民間事業者からの御提案をいただいたところでございます。  新たなコンテンツといたしましては、本格的なスポーツや音楽などのイベントにも活用できる多目的アリーナや、イベントホールや伝統芸能施設に関する提案があったほか、デジタルシアターなどの商業施設、医療機関などと連携したフィットネス、スポーツリハビリ施設などの御提案がございました。 203 ◯番匠映仁議員 ということは、魅力を高めるコンテンツを4)・5)街区で考えて、集客的な施設としては、多目的アリーナ、デジタルシアターなどのものがあったものの、集客を生かす収益的な施設の記載がなかったように思いますが、そういう商業のまちにはならないということでしょうか。そういった意味でのにぎわいではなかったということでいいのでしょうか、伺います。 204 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)では、ニッペパーク岡東中央を新たに拡充する、みどりの大空間を構成する公園、広場が市民交流の場として利用されるように整備するとともに、公園、広場に隣接して、例えばカフェ等の店舗を配置することや、民間活力導入エリアにおいては、フィットネス、子育て、文化芸術、教育などのまちの魅力を高める複合施設に加え、インキュベーション施設などの地域活性化に寄与する業務施設を誘導し、公園、広場を活用した多様な交流を促進していく考えでございます。  また、5)街区におきましては、まちの魅力を高める施設を検討することとしており、4)街区と5)街区で一体となって、さらなる地域の活性化と、まち全体のにぎわいの創出に向けて取組を進めていく考えでございます。 205 ◯番匠映仁議員 一部、現在事業をしておられるビルを解体してまで新たにビルを建てたりするわけですから、雇用にしても増えてもらわないといけないと思うのです。4)・5)街区では、雇用にしても大きく見込めそうにないなという感じが私自身はしているのです。もちろん、単純な商業施設があればいいという時代でもないようにも思います。ある意味、分からないというか、便利な言葉として使われている、このにぎわいという言葉、これにこだわって、もう少しお聞きしたいなと思うのです。  市の総合計画には、「人々が交流し賑わいのあるまちづくり」とされておりますが、枚方市駅周辺再整備ビジョン基本コンセプトとしては、「~再発進 ひらかた 人が主役のゆとりと賑わいのまちへ~」となっています。にぎわいという言葉は2つの解釈があると思っていまして、1つ目が、まちが活気やにぎわいのあるような状態、また2つ目は、商業が盛んで商売や取引が繁盛しているような状態と私は認識していますが、市として、このにぎわいという言葉についてどういう状況をイメージされているのかについて伺います。 206 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 本市では、枚方市駅周辺再整備ビジョンで目指す広域駅前拠点や、まちなか交流拠点、生活サポート拠点の形成を実現するため、5つの街区に分けて、まちづくりを段階的に取り組むとした枚方市駅周辺再整備基本計画を策定いたしました。  再整備基本計画では、議員お示しのにぎわいについて2つの解釈は両方意識しております。  なお、各街区の特性や地権者の状況などを踏まえ、まちづくりを進めていく中で、その度合いが各街区のまちづくりの内容やコンテンツなどに応じて変わるものと考えております。  具体的には、3)街区では商業、業務、宿泊などの機能を有する大型複合施設や市駅北口駅前広場に隣接した広場の整備などが進められております。そうした3)街区では、両方の解釈が当てはまるものと考えております。  また、4)街区の公園、広場におきましては、主にまちが活気やにぎわいのある、そのような状態をイメージしております。 207 ◯番匠映仁議員 私が想像していた4)・5)街区のまちのイメージと今回の考え方はかなり違うように思えてきたのです。そうであるならば、目指すまちについても、もう一度確認させていただきたいと思うのです。  そこで、9ページに示されているSDGsのアイコンです。8番、働きがいも経済成長も、9番、産業と技術革新の基盤をつくろう、11番、住み続けられるまちづくりを、17番、パートナーシップで目標を達成しよう、この4つが掲げられていますが、この基本コンセプトにあるゆとりというところとはどういう考えでつながっているのでしょうか。また、9番の産業と技術革新の基盤をつくろうは、これはどこから来たのかについても伺います。 208 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 再整備基本計画の理念として掲げております、ゆとりにつきましては、まちにゆとりを持たせ、人の行動範囲を広げ、回遊性を高めるというものでございます。そうしたゆとりを実現するとともに、その実現に向けて担う様々な取組やその成果において、例えば、まちづくりは様々な人や事業者などと協力、連携が不可欠であることや、健康で元気に生きがいを持って楽しく過ごせるまちを目指していることなどから、4つのゴールと関連しているものと考えております。  また、9番、産業と技術革新の基盤をつくろうとの関連につきましては、省エネルギー化や再生可能エネルギーの利用促進など、新たな先進的技術の導入を目指しております。  今後、SDGsのアイコンにつきましては、4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)を具体化していく中で、その内容と合わせて修正していくものであると考えているところでございます。 209 ◯番匠映仁議員 このSDGsのマークですけど、結構、皆さんの頭の中を表していると思うのです。目的と手段、優先順位も含めて慎重に示してほしいなと思います。これら4つのマークからは、わくわくする未来を私は感じませんでした。ぜひ次の検討をお願いしたいと思います。  また、ゆとりとは結果的に回遊性を高めることだとおっしゃっていましたが、私としては、ゆとりという言葉はもっと広がりのある言葉だと思っているのです。ぜひ、こういうことも検討していただきたいなと思います。  さらに聞くと、資料1の4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)の示すまちの姿(案)について聞きたいのですけど、機能をさらに高めるとありますが、どんな機能を高めるのか、また、多くの魅力に彩られた都市機能とは具体的にどういうことを言っているのかについて伺います。 210 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)におきましては、まちづくりの方向として、まちの機能を高める考え方をお示ししているものでございます。  具体的には、4)街区につきましては、4)街区のニッペパーク岡東中央や広場を5)街区方面に拡充して、にぎわいと憩い、安らぎの空間として公園・広場機能を整備し、ウオーカブル機能の中心となるよう、シンボリックなみどりの大空間を確保することにより、まちの魅力を高めていく考えでございます。  さらに、民間活力導入エリアにおけるまちのにぎわい創出に寄与する商業施設に加え、子育て支援や教育、医療などの生活サポート機能などと合わせた複合施設、様々な住居ニーズに対応した居住機能の導入などを検討しております。  5)街区におきましては、新庁舎の整備と合わせ、回遊性の向上や防災機能の強化など、まちの魅力をさらに高める施設の実現性について検討するとともに、新庁舎につきましては、これまでの庁舎とは違い、市民が交流できるなど、魅力を高める機能や防災拠点としての機能強化などについても検討を行う考えでございます。 211 ◯番匠映仁議員 たくさんの機能があるということなのですが、公園機能、広場機能については、その機能がどういうものなのか、今後はもう少し分解して丁寧に御説明いただきたいなと思いますし、また、このにぎわいと憩いと安らぎの空間が大空間に同時に存在できるのだろうかと思って聞いたのですが、ちょっとまだ私には想像できないのです。言葉遊びをしているような気もするのですが、理解が深まらないのかという思いで、しつこく聞かせていただきました。  ここまで、一旦まとめたいと思います。  まず、4)・5)街区の再整備について私として残念なのは、みどりの大空間がメインコンテンツであり、これといった収益的な商業施設の提案がない状況だということなのであります。結果的に、大きな収益は分譲マンションを売った一時金ということになります。市にとって非常に重要な土地であり、高額な土地となるはずです。もともと私が思っていたのは、経済的にもサステーナブルな成長を伴うまちと考えていたのですが、これについては非常に残念です。  商業的なにぎわいとして継続的な収益性が期待できないのなら、新庁舎を5)街区に移さざるを得ない理由はないようにも私には思えてくるのです。ただ、一方で、4)・5)街区のまちづくりでは、みどりの大空間を中心とした文化的なまちを目指すのならば、それに期待は持っているという状況です。  それでは、みどりの大空間を中心としたまちづくりの考え方をもう一度、具体的に確認してみたいのですが、その中で改めて新しい道路、デッキについて質問なり意見をしたいのですけど、これについてまだ計画の変更ということはあり得るのでしょうか、伺います。 212 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 4)5)街区の市有地を有効活用したまちづくりの考え方(案)では、まちづくりの内容を分かりやすくするようお示しするために、道路ネットワークの強化などを図る新たな道路整備と回遊性を高めるなどのために、ペデストリアンデッキを整備する考えをお示ししているところでございます。  今後、このまちづくりの考え方(案)を基に、まちづくりの具体化を図っていくため、土地区画整理事業などに関する都市計画手続に向けた準備をいたしまして、関係機関との協議の実施などを行うこととしております。 213 ◯番匠映仁議員 変更が可能かどうか、ちょっとよく分からないですけど、この件については八尾議員も力説されていましたし、私も本当に同じ趣旨なのです。なぜ4)街区の真ん中に生活道路があるのか、そして、その上のデッキを人が歩くのかということなのです。  この枚方市駅周辺再整備ビジョン基本コンセプトは、「人が主役のゆとりと賑わいのまちへ」とされています。人中心のまちではないように思えるのです。これでは自動車中心のまちになっているのではないでしょうか、改めて伺います。 214 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 今回のまちづくりの考え方(案)におきましては、4)・5)街区ではウオーカブル機能の向上に取り組み、多くの人が集い、多様な交流が促進するまちづくりを目指しているところでございます。そのため、公園、広場を拡充してウオーカブル機能の中心となる、みどりの大空間を形成し、市駅から5)街区の新庁舎、天野川方面へのみどりの景観軸の形成やペデストリアンデッキの整備などに取り組んでいく考えでございます。  議員御指摘の新たな道路につきましては、市駅南口駅前広場の課題となっております通過車両を振り替え、流入抑制をすることにより、公共交通などの交通結節点機能を強化するために整備するもので、民間活力導入エリアと連携して、居心地のよい、魅力的な歩行空間を確保するなど、人中心のまちづくりを支えるウオーカブル機能の向上に寄与するものでございます。 215 ◯番匠映仁議員 市として、いろいろ検討した結果、デッキについては苦肉の策だと私は勝手に理解しました。  しかし、私の議会のそこの控室から、ちょうどデッキが見えるのです。市役所前から枚方市駅に行く場合、デッキを通る人、最近は物すごい暑いからということもあるのかもしれないですけど、非常に少ないことに気づいたのです。もちろん、もう少し歩いたらエスカレーターもありますので、そっちから乗られる方もおられるとは思うのですが、実はこのことは人間の深層心理なのではないのかと思えてきたのです。  人は、特に必要に迫られなければ、歩道橋は歩きたくないのではないでしょうか。なぜならデッキは、歩く以外に機能がないのです。歩いても刺激が少なくて楽しくないから、自然に皆さんが避けているのではないかと私は思えてきたのです。そうであるならば、人が主役、ゆとりと賑わいのまちを目指すのであれば、デッキを歩かせるのはナンセンスなのではないのかと思います。  また、4)街区の複合施設のコンテンツは、みどりの大空間と密接に連携していることに意味があるのではないでしょうか。結果的に民間がどのように使うかということは非常に心配しています。また、例えば、車椅子の方でも同じように複合施設とみどりの大空間を行き来できるようにするべきだと考えます。人に無理をさせたまちは、非常に居心地が悪いわけです。人は喜んで集まってこないのではないでしょうか。人のいる気配が生き生きと感じられる、そのような視界が広がっているまちの光景に人は引かれると考えます。それが人中心のまちづくりだと私は考えましたので、ぜひ、この件については諦めずにやってほしいと思います。  さて、最後、市長にお伺いしたいと思います。  まちづくりのビジョンや考え方が市長のものであるならば、いつの間にか私の理解から変わってきたようにも思っています。ビジョンどおりのプランになっているのかということについても、一部、今お話しした件などで今も感じているのです。  2021年の代表質問の答弁では、その実現には並々ならぬ思いを持って成し遂げる決意を持っているとおっしゃいました。4)街区は大空間と連携して、まちの魅力を高める施設の誘導などを加えて、一体的なまちづくりを実現したいともおっしゃいました。
     そして、2月の本会議の議案質疑で市長は、実現に向けた決意を強く持ち続けていると答弁されましたが、市長自ら、どんなまちを実現したいのか、それ以降、しつこく語られることはなかったように私は思っています。まちへの思いをしつこく、熱く語ることなしに、この大仕事は成し遂げられませんと私は意見しました。  いまだに私は市長の実現したいまちを理解できぬまま、実現したいまちに進んでいるのかも理解できぬままで、私としても市民に示しがつきません。改めてどんなまちを実現しようとしているのか、そのとおり行っているのか、お聞かせいただきたいと思います。  まだ時間も十分ありますので、しつこく語っていただいて結構です。どうぞよろしくお願いします。 216 ◯伏見 隆市長 しつこくということですので語らせていただきたいと思います。  昨年、枚方市駅の北口のほうには総合文化芸術センターがオープンしたところであります。そして、その周辺を見ますと、淀川河川公園、また枚方宿、そして関西医大病院、それから今、3)街区におきましてはホテル、商業施設、住宅等、これは万博が行われる前に完成に向けて、今、建設が進んでいるところであります。  そして、一方では、この枚方市駅の南口を見ますと、この前のサウンディング調査におきましては、どういうものが出ていたかというと、インキュベーション、サテライトオフィス、それからサテライトキャンパス、伝統芸能施設、住宅、それからアリーナ、商業、飲食、子育て支援施設、ほかにもいろいろ御提案をいただいているところですけれども、まさにこの基本計画にもうたっている、職、学、住、楽、働く場があり、そして学ぶ場があり、そして住む場所があり、そして楽しむ場所、そしてイベントなんかも開かれるでしょう。そういった枚方市駅周辺で様々な人たちが集まる、これは市内外から訪れたい、そのような様々なイベントや施設がある、にぎわいのある枚方市駅周辺をつくっていきたいと考えています。  この中には、やはりよそのまちにはない、枚方市のオリジナルなものが欲しいなと思いますし、それを目当てに市内外からたくさんの方が訪れて、そして目的としては1つのことだけではなくて、例えば、文化芸術を鑑賞しにきた方が、その後、食事や買い物に訪れたり、それから、また、もしアリーナなんかができましたら、コンサートやスポーツの試合、スポーツもいろいろ考えられます。バレーボールもあればバスケットボール、ハンドボール、卓球、室内のいろいろな競技、また見本市会場になったり、ファッションショーなんかが行われたりするかもしれません。そういった様々な多様な人たちが訪れることのできる、そういう枚方市駅周辺再整備を力強く、枚方市の未来を考えれば絶対にやっていかなければならないと考えています。  今、人口も減少していって、少子・高齢化というのも、今の人口の推移を見ていると、ここ20年ぐらいはもう人口が増えることはないと言われています。そういった中、その20年のその先を見据えて、この枚方市がこのまま立ち止まって沈んでしまっていいのか、そういうことを考えると、このまちを活性化させて、ほかのまちからも訪れて、にぎわいを確保できる、そんな選ばれるまちにしていくためには、この4)街区、5)街区が非常に重要と考えておりますので、これを皆さんの議論とともに、今日はあまり前向きな御意見が何か少ないな、すごく残念だなと思いますけど、いや、こんなのがあったらいいのにな、こういうまちにしていきたいなという議論を皆さんと積み重ねて、いい市駅周辺のまちをつくっていきたいと、しつこく語らせていただきます。 217 ◯番匠映仁議員 ありがとうございます。しつこく語っていただけて、時間が減ってきました。  今回は、御自身の言葉で語っていただいたことについてはうれしく思います。ぜひ、この場だけではなく、過去は取り戻せませんので、今後あらゆる場で市民にお伝えいただきたい、そうしないと、この事業は進まないと思います。  やっぱり思いのない、夢のないまちには人は集まりません。お金も集まりません。これがまちづくりだと思います。点や線、コンテンツやデッキの話も大事ですけど、面ですね、未来のまちの話を一緒にしていきたいなと思いますし、そうでなければ進んでいかないのだなと思います。  私のほうから一つ、私の思いみたいなところを少し、時間が厳しいですけど話したいと思います。  この枚方のまちをこんなまちにしたいというのは、やっぱり文化を大切にして、誰一人取り残さず笑顔になって、いい時代をまち全体で目指すべきだと思います。例えば、東京2020パラリンピックを見てどう思ったか、皆さん、もう一度思い出してほしいと思います。老いも若きも、障害があろうがなかろうが、多様な市民が自己開示、自己表現、自己実現できる場、これをつくっていく、そういった強い思いを持って、まちづくりを進める、それが枚方市民みんなを笑顔にすると私は信じています。  最後に、私の尊敬する方の言葉をお伝えしたいと思います。  私たちの目指す国家は、経済大国でなく精神大国を目指すべきだとおっしゃいました。今回は、この国をまちに置き換えて考えてみていただきたいと思うのです。その精神大国の指導者の精神というのは、1つは衆知を集めること、2つ目は主座を保つこと、3つ目は和を尊ぶことだとおっしゃいました。主座を保つというのは、主体性をしっかり持っていなければならないということです。今、現在の市長に聞いてほしいと思って、お話しさせていただきました。今後に期待したいと思います。以上です。 218 ◯木村亮太議長 これにて、番匠映仁議員の質問を終結します。 219 ◯木村亮太議長 次に、堤 幸子議員の質問を許可します。堤議員。 220 ◯堤 幸子議員 今、市長から思いを語っていただきましたが、枚方に住んでいる市民の人も、みんな一人一人が、こんな駅前にしてほしい、こんなまちにしてほしいという、あふれる思いを持っておられると思います。それを聞いていただきたいから、市民説明会をしてほしいと言っているわけです。市長のお考えを伝えていただくのは当然ですけれども、市民一人一人がどんな駅前にしていきたいか、自分たちが住むまちを豊かにしていくにはどうしたらいいのか、本当にしっかり考えていっているはずですので、本当に市民説明会が今こそ重要だと改めて言っておきます。  私のほうからは、こうした枚方市駅に係る事業費について伺っていきたいと思います。  市駅行政サービスの再編に係る事業費ですが、3)街区の新たな支出として、その他の準備経費が計上されています。約4億円の追加となっていますが、その内訳について、お伺いします。  また、同時に、収入に都市再生整備計画事業補助金が4億円から8億円に引き上がったとされていますが、その理由についてもお伺いします。 221 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 今回、この間の検討を進めてきた中で明らかになった新たな支出といたしましては、その他準備経費の項目につきましては、開設に必要な備品購入費や移転費、枚方市駅高架下市民サービスセンターの整備費、5階の市民窓口等の開設準備経費などを見込んでおります。  また、収入として増額しました都市再生整備計画事業補助金につきましては、当初5階の生涯学習交流センターを対象として約4億円を見込んでおりましたが、この間、国と協議を重ねた結果、6階の相談窓口等も交付対象とすることができたものによるものでございます。 222 ◯堤 幸子議員 市の行政サービスの開設に必要な備品、移転費などを見込んだ増額ということで、それに見合った交付金も増えたということですけど、さらに資材高騰なども今後考えられるのではないでしょうか。今回、事業費は30億円と示されていますが、今後は増額することはないのか、今後の見込みについて、お伺いします。 223 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 事業費につきましては、現時点の試算額であり、今後の社会情勢の変化などにより変更になる場合がございます。 224 ◯堤 幸子議員 3)街区については、昨年12月に資材高騰などの理由で7億円増額されました。今後も上がる可能性があるということなので、現在の物価上昇や人件費の増加なども考えると、市負担金は今後も増える可能性があるというわけです。  次に、総事業費について、お伺いします。  今回の資料では、基本計画と比べ総事業費が781億円から855億円に74億円引き上がっており、市負担額も314億円から369億円と55億円引き上がっていますが、この要因について、お伺いします。 225 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 総概算事業費及び市負担額の増額につきましては、より魅力的なまちづくりを進めていくための4)街区の区域拡大及び2)・4)・5)街区の再整備費に昨今の物価上昇などを反映させたことが要因となっております。 226 ◯堤 幸子議員 先ほどの3)街区もそうですが、物価の上昇などがどのようになるのか、本当に不確定な状況です。事業費がこの短期間で上がったわけですけど、これ以上、上振れしてしまっては、市の負担金はどんどん増えることになります。大きな事業ほど将来的にどうなるのかが不確定で、慎重な検討が必要です。特に最近の物価の高騰を考えると、先ほどの市長の言う魅力的なまちづくりのために、この費用がどんどん膨らんでいくということになるのではないでしょうか。  次に、市負担金の財源ですけれども、基金分、つまり枚方市の貯金ですよね、これが46億円から61億円に増えます。起債、借入れですけど、108億円から157億円と49億円増加します。市有財産有効活用、これは駅前の市有地売却金額などだと思いますが、これが87億円から96億円に増えています。それぞれ理由を伺います。 227 ◯田中哲夫総合政策部長 市負担額の財源の増額理由といたしまして、まず基金残高につきましては、将来の財政需要を見据えて、令和3年度に新庁舎及び総合文化施設整備事業基金に積み増しを行いましたので、その状況を反映させたことによるものでございます。  次に、起債につきましては、事業費の増加に合わせて、より本市の負担が軽減されるよう交付税への算入状況を踏まえて、見直したことによるものでございます。  最後に、市有財産有効活用につきましては、4)・5)街区の市有財産の移転補償への物価上昇の反映及び今回、2)街区の市有財産分を計上したことによるものでございます。 228 ◯堤 幸子議員 つまり財源については、基金は収支が予想より落ち込まなかったので、新庁舎のために積み立て、起債は事業費の増加に合わせて見直した、また、4)・5)街区の市有財産については、土地の売却のほかに市の建物などに対する移転補償費に物価上昇分を反映して、2)街区のサンプラザ1号館に持っている床、これは前のエフエムひらかたのところだと思いますが、有効活用すると財源に計上されており、この分は9億円もの増額です。これは大変不確定要素も多いのではないでしょうか。一方、令和3年3月の基本計画から既に74億円の事業費が増加したというわけで、将来に大きな負担となると思います。  資料にもありますが金額は目安であり、今後の社会経済状況等によって変動すると書いてあります。先ほども言いましたが、計画策定から1年半で事業費が大きく増額していることからも、駅前の再整備をこのまま進めていくことは納得できません。また、855億円の事業費となる大型事業である再整備を、先ほども言いましたが、市民説明会なしに進めることはあり得ません。  次に、5)街区に市役所を移転し、建て替えをする計画になっていますが、5)街区は大阪府や国の土地だと思います。これを購入することになるのか、お伺いします。 229 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 5)街区での新庁舎用地につきましては、従前の4)・5)街区の国及び市有地を土地区画整理事業により換地処分をすることで、取得することを想定しております。 230 ◯堤 幸子議員 換地処分によって新庁舎に必要な大阪府の用地を確保し、大阪府は区画整理事業が行われている範囲内で、その分の用地を確保されることになるということだと思います。あくまでも想定ですので、換地についての話合いが長引けば、それだけ市役所庁舎の建設は遅くなります。  また、市駅全体のまちづくりを進める上では、府が確保した用地を結局市が購入せざるを得ないとなるのではないかとも考えます。  市役所庁舎は防災拠点でもあり、耐震面でも、これから起こる大地震に耐えられるのかが課題です。早期に建て替えができることが第一ではないでしょうか。現在の大ホール跡など市有地での建て替えを行うことが必要であると改めて申し上げます。  令和3年3月の基本計画では、事業手法や事業費の精査による市負担の抑制と合わせて、さらなる行政改革を推進することで基金の増額をするなど、引き続き財源確保に努めるとされています。令和3年度の行政改革の取組についてと行政効果額について、お伺いします。 231 ◯田中哲夫総合政策部長 行政改革については、本事業の有無にかかわらず不断の取組として行っておりますが、令和3年度におきましては、経常経費の見直しや市有財産の有効活用など、行財政改革プラン2020に掲げる課題などに取組を行い、行革効果額は約17億円となっております。 232 ◯堤 幸子議員 行財政改革の取組で行われてきたものの中には、ネーミングライツなど入っていると思いますけれども、大きなところでは公立保育所の民営化、図書館3分室の廃止、公立幼稚園の閉園、人件費の削減として管理監督職員の適正化による削減、民間委託の推進、エフエムひらかたへの委託料や勤労市民会への補助金の廃止など、市民サービスが目白押しの削減の内容が含まれています。  新たなまちの魅力創出などとしている駅前の再整備のための基金を積み増しするために、一方で市民サービスを削減することが市民の幸福度を高めるとは言えないのではないでしょうか。市負担金は369億円、市有地を売却しても273億円が必要です。市有地である4)街区に市役所を建て替えれば、以前示された庁舎の建設費用116億円と大ホールの除却費用1億6,000万円、そのほかに保健センター、また市民会館などの除却費用を合わせても少なく済むと考えます。4)街区での検討を求めます。  次に、財政シミュレーションについて伺います。  令和4年から令和7年までと令和9年・11年・14年は単年度収支は赤字になります。実質収支もその分減るわけですが、実質収支はどのぐらい確保できていればいいと考えているのか、お伺いします。 233 ◯田中哲夫総合政策部長 これまでの財源面の状況や突発的な財政需要に備えておくことを踏まえますと、10億円程度の黒字を確保しておく必要があると考えております。 234 ◯堤 幸子議員 人件費について、長期財政のシミュレーションでは、令和3年度が208億円となっており、令和15年までに14億円減らして194億円となっています。昨年の3月に職員定数基本法が改正され、職員定数も減らされていくということでしょうが、今後、職員の定年延長も行われると思います。その場合の影響額は、今回の財政シミュレーションに反映されているのか、お伺いします。 235 ◯田中哲夫総合政策部長 先日開催されました総務委員協議会におきまして、定年引上げに係る大枠を御報告させていただいたところでございます。そのため、現時点におきましては、財政シミュレーションへの反映は行っておりませんが、今後、適宜反映を行っていく考えでございます。 236 ◯堤 幸子議員 枚方市がほかに今後進めなければならない施策、例えば、支援教育についての環境整備、学校給食の全員喫食などの費用は今回の財政シミュレーションに反映されていないと伺っていますが、どのように考えているのか、お伺いします。 237 ◯田中哲夫総合政策部長 現在、事業費や財源面などについては検討を重ねているところでございますので、今回の財政シミュレーションには反映しておりません。現時点の収支状況、あるいは令和3年度決算状況を踏まえますと、一定実現性はあるものと考えておりますけれども、引き続き、財源面における検証を進めていく考えでございます。 238 ◯堤 幸子議員 今回示された長期財政のシミュレーションには、職員の定年延長の影響額も示されておらず、支援教育についての支援員の配置などの環境整備も検証を進めるということです。これは保護者にも約束することなので必要な費用は含めるべきで、また、ほかにも中学校給食の全員喫食についても、それぞれ含めた財政シミュレーションはぜひ示していただきたいと思います。示されていない中では、財政について判断できません。  次に、災害時などに活用する必要がある財政調整基金ですが、令和3年2月の全員協議会では、令和4年度から100億円を超えることなく、令和14年には41億円近く減少するとされていたのが、今回の長期財政では、令和11年まで100億円を下らないということになっていますが、この理由を説明してください。 239 ◯田中哲夫総合政策部長 令和3年2月の長期財政の見通しでは、新型コロナウイルス感染症の影響により、歳入面では市税収入や各種交付金の減少、歳出面では感染症対策や様々な支援策に係る経費により収支の悪化を見込んでおりました。しかしながら、本年2月の長期財政の見通しでは、市税収入や各種交付金が想定ほど減少しなかったことに加えまして、感染症対策や支援策に対して国からの財源が手厚く配分されたことなどにより、収支の見通しが上方修正されたことで基金残高が確保できる見通しとなったものでございます。 240 ◯堤 幸子議員 経常収支も10億円確保して、今、基金残高も十分確保されているということですが、そうであれば、市民の暮らしを支えるために必要な施策についても進めるべきだと思います。  最後に、市長にお伺いしたいのですけれども、資料の中の外部有識者による評価、追手門学院大学の細井教授の言葉の中に、基金残高の減少の背景に大型建設投資以外の要因がないかを常に疑うことが大切、具体的には、一般財源を用いた行政サービスが過大なものになっていないか、注視が必要とされていますが、市長はこの評価をどう受け止めているのか、お伺いします。 241 ◯伏見 隆市長 大型事業を進めていくに当たっては、やはりこの財政状況というのをしっかり見極めて行っていく必要があります。これは、長期的な財政の見通しと、それからやはり単年度ごとの財政の状況を見極めながら進めていきたいと考えています。 242 ◯堤 幸子議員 それは当たり前だと思うのですけど、私が聞きたかったのは、基金残高減少には大型建設投資以外の要因がないかということは、一般財源を用いた市民サービスが過大になると、この財政基金が減っていくということを注視してくださいよと私は読みました。これが、大型開発を進めると市民サービスがどうしても後回しになってしまうということの表れなのではないかなということでお伺いしました。  この間、子ども医療費助成を18歳まで拡充する自治体が増え、中核市でも、北河内でも枚方市だけが行っていないという状況になりました。長期財政のシミュレーションでは、先ほども言いましたが、実質収支は毎年必要な10億円以上の黒字が確保され、基金残高も確保されているということです。それではなぜ子ども医療費助成の年齢拡充、2億円とお伺いしていますが、これが行われないのか本当に疑問です。これまでの答弁では、財源確保が課題と言われてきたわけです。  一方では、総事業費が855億円に膨らんだ枚方市駅前の再整備です。市民の納得が得られるはずがありません。例えば、市役所庁舎を市有地に建て替えるなど見直しを行って、子ども医療費助成の拡充はもとより、先ほど言いました支援教育の環境整備、中学校給食の全員喫食など、必要な予算も確保するべきと申し上げ、質問を終わります。以上です。 243 ◯木村亮太議長 これにて、堤 幸子議員の質問を終結します。 244 ◯木村亮太議長 次に、門川紘幸議員の質問を許可します。門川議員。 245 ◯門川紘幸議員 本日12番目の質問でございます。既に多くのことが質問されておりますので、私からは主に3)街区について伺いたいと思います。  3)街区の行政サービス再編に関して、今回図面が出てきておりますが、供用後の庁舎管理などの具体的な運用についてどのような検討をされているのか伺います。 246 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 今年度、枚方市駅周辺地区市街地再開発組合におきましては、本市を含む床の所有者となる予定の関係者で管理検討委員会が設置され、施設供用後の運用等に関する協議が進められているところでございます。  あわせて、本市においても所管する部署が中心になり、供用後の管理運営に係る調整を進めてまいります。 247 ◯門川紘幸議員 市から示された3)街区の5階、6階の図面では、机や椅子などの什器レイアウトがイメージとして示してあります。市が検討を進めているフリーアドレス、ワンストップ窓口などの実施が実現いたしますと、従来型のレイアウトとは変わってくると考えますが、これら机や椅子などの備品類の取扱いについてどのように考えているのか伺います。 248 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 将来のスマート自治体を見据え、DXの推進により、フリーアドレスや窓口のワンストップ化などを前提とした什器レイアウトなどによって、従前の市役所の雰囲気と異なる環境でのサービス提供や職員の執務を行っていくことを想定し、新たに備品の購入等を行う予定でございます。  現在、庁舎管理を所管する部署が中心となり、什器類の検討を進めているところで、本再編での取組を今後の新庁舎整備の検討にも反映していく考えでございます。 249 ◯門川紘幸議員 3)街区での行政サービス再編では、全く新しいスペースにおいて市としては新たな試みに取り組む大変重要なタイミングであると思います。しかしながら、庁内でそういったノウハウの蓄積は乏しいのではないかなと危惧をするところでございます。  什器レイアウトや雰囲気づくりに関しては専門家の意見も取り入れながらシミュレーションを繰り返すなり、知恵を出し合って、機能的で居心地のよい空間づくりに努めていただきますよう要望しておきます。  次に、スケジュールについて確認させていただきたいのですが、3)街区の保留床を建物が竣工した後ではなく、なぜこのタイミングで取得するのか、お聞きいたします。 250 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 市駅前行政サービス再編に係る内装実施設計が本年6月で完了したことに加え、国費を含む予算措置を平準化するとともに、建物竣工までの期間の利息や公租等の諸経費を抑え、市負担額の縮減を図るため、建物竣工後ではなく、本年9月に保留床の取得手続を行うものでございます。 251 ◯門川紘幸議員 3)街区の5階部分、無償貸借部分が示されておりますが、これは京阪ホールディングスから借りる予定であると説明を聞いております。確認の意味でお聞きいたしますが、どういった経緯で借りることになっているのか、お尋ねいたします。 252 ◯富田雅信市駅周辺まち活性化部長 現在、本市では、市駅東改札口前に設置しております市民室サービスセンターや観光ステーション等の床といたしまして630平米を、枚方市駅の連続立体交差事業に伴い、平成5年11月30日付で大阪府、京阪電気鉄道株式会社及び本市で締結した高架下公共利用に関する協定に基づき、京阪ホールディングスのグループ会社から無償貸借しているところでございます。  今般、京阪ホールディングスが3)街区の整備に合わせて市駅高架下のリニューアル工事を実施するため、無償貸借を受けている630平米のうち、490平米分を3)街区の再開発ビルへ、残りの140平米分を新たな観光ステーションとして、市駅高架下の1階へそれぞれ移転させ、引き続き無償貸借を受けることとして、京阪ホールディングスと協議を進めているところでございます。 253 ◯門川紘幸議員 今まで市駅の改札前という利便性の高い場所を利用してきたわけですが、高架下へ移動する新たな観光ステーションについては、3)街区の他の市施設と一体的に、市民に喜ばれ、まちの魅力向上につながるようなフレキシブルな運営を期待するところでございます。  また、この行政サービス再編を円滑に進めるためにも、連続立体交差事業の協定書に基づく無償貸借部分は重要な要素でありますので、適正な事務手続の下、京阪ホールディングスとの調整を着実に進めていただきますよう意見しておきます。  次に、さきの市民福祉委員協議会において、包括的な相談支援体制の充実に向けた今後の取組についての報告がありました。その中で、新しい地域拠点を目指して、北部リーフにおいてデジタル技術を活用した相談支援の試行実施や課題検証を行うとの報告がありました。この取組結果は、令和6年度の3)街区の新しい窓口の開設にも影響するものと考えますが、試行実施される内容について、お聞きいたします。 254 ◯林 訓之健康福祉部長 北部リーフでの試行実施の内容につきましては、タブレットを活用したオンライン相談の実施や、デジタル技術を活用した申請の電子化、また、複合化した相談においては必要な情報の共有化や一体的な取組が実施できる仕組みの構築に向けた様々な検討を行い、関係部署と協議を行いながら試行実施を行う予定としております。  そこでの実施状況、窓口機能やバックヤードの在り方など課題の検証を行い、3)街区の新しい窓口にも反映してまいりたいと考えております。 255 ◯門川紘幸議員 3)街区での市施設については、しっかりと進めていきたいと思いますが、市の窓口の在り方を含むDX推進について、本年4月に若手職員を中心としたDXプロジェクトチームを立ち上げ、取組を進めていくとお伺いしておりましたが、現在の進捗状況について伺います。 256 ◯田中哲夫総合政策部長 DX推進プロジェクトチームでは、これまで9回の会議を開催し、DX推進の議論、検討を行ってまいりました。3)街区の市民窓口を含めました庁舎機能の在り方を今般コンセプトとして取りまとめたところでございます。  引き続き、3)街区の市民窓口等の在り方の検討に合わせまして、本庁舎や支所なども含めまして、市役所全般におけるデジタル技術を活用した業務の見直しなど、DXの推進についての検討を進めてまいります。 257 ◯門川紘幸議員 3)街区での行政機能再編、また、北部リーフでの試行実施の状況、そしてDX推進プロジェクトチームでの検討状況などを確認させていただきました。現時点で考えられる内容についての検討や、そのことを実証しながら、新庁舎に向けて取組を進めていく考えについて一定理解いたしました。しっかりとした基礎設計の下、デジタル技術の進歩なども想定し計画を進めていく必要があると考えます。  この間、駅前再整備について議論を重ね、既に形の見えてきている3)街区をはじめ、4)街区、5)街区と計画内容については徐々に形が固まりつつあると感じております。3)街区は、今、民間主導で動いている部分でございますので、そことの差はあるとは思いますが、連続的にまちづくりを進めていくということで、進めてみないと見えてこない部分もございますので、どこかでは決めていかないといけないと思います。  一方、今回の協議会で他の議員からも御指摘がございましたように、計画が出来上がり進んでいく中で、変更点と経緯や意図について分かりにくい部分があることも確かです。これから市民の皆さんに向けて、どういった駅前をつくり上げていくのか、担当部署の皆さんをはじめ、全庁的に機運を醸成していくとともに、具体的な行動、動きを求められる段階と思います。  本市にとってどのような駅前であるべきか、ビジョンに沿って、職員の皆さんそれぞれでもしっかりと考えていただき、また、今回の全員協議会で出た意見についても真摯に向き合っていただいた上で、着実な計画進行をお願いいたしまして、私からの質問を終わりとさせていただきます。 258 ◯木村亮太議長 これにて、門川紘幸議員の質問を終結します。 259 ◯木村亮太議長 以上で、本件についての協議は終了しました。  よって、全員協議会はこれをもって散会します。     (午後3時53分 散会) 発言が指定されていません。 Copyright © Hirakata City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...